Kudan(4425)
2026年1月23日の終値は1575円(+134円)となっています
株価は、2025年10月を底にトレンド転換が明確となり、2026年に入ってからは上昇基調が一段と鮮明になっています。本稿では、直近のIRや市場環境を踏まえつつ、この上昇相場がどのような材料性と需給構造によって形成されてきたのかを紐解き、今後の見通しを考察していきます。
Kudan(4425)は、ロボティクスや自動運転、デジタルツイン分野で中核となる人工知覚技術を手掛ける企業です。基幹技術であるSLAMアルゴリズムを「KudanSLAM」としてソフトウェアライセンス化し、ハードウエアへの実装も含めて提供しています。フィジカルAIや自律化・無人化といった市場テーマを事業領域そのものに内包している点が特徴です。
また、この銘柄に関しては、弊社有料レポートにて11月初旬に1040円付近で取り上げた経緯があります。特に、相場への投機系ファンドの関与が、この銘柄を押し上げた要因として挙げられます。
12月初旬の急騰局面は、決算説明会後に開示されたIRを起点とする評価修正の動きが主因でした。収益性改善策の進捗や、追加の資金調達を行わずに黒字化を目指す方針が示されたことで、資金繰り面への警戒感が後退し、見直し買いが入りやすい環境が整ったと考えられます。
一方で、下値では一定の出来高を維持しつつ、底堅く推移する日が続いています。これは投機ファンドによる調整局面での「仕込み」が進んでいた可能性を示唆しています。年明け以降の上昇局面では、上昇時に出来高が増加し、押し目では減少するという、需給のバランスが取りやすいサイクルを形成。意図的に過熱感を抑制しながら相場を押し上げる構図がうかがえます。こうした動きが投資家の強気心理を支えた一因になったと見ています。
また、関与している投機ファンドは上昇途中で意図的に小さな調整を挟むことで、目先筋を振るい落とす局面も確認されます。しかし、その際に下落の出来高が限定的であるため、下値不安は拡大せず、結果として押し目を逃した投資家が次の上昇局面で再参入する流れが生まれます。
過去の投機相場でも、出来高の緩急によって投資家心理を揺さぶり、段階的に価格水準を引き上げる戦術は多用されてきました。今回のKudanの相場形成においても、それと同様の手法が見て取れます。
※ Kudan(4425)の日足
テクニカル面では、日足ベースで高値・安値の切り上げが続いており、25日および75日移動平均線も揃って上向きを堅持しています。価格帯別出来高を見ると、1,300円台には厚い支持帯が形成されており、同水準では下げ渋りが期待できる構造です。
一方、1,500円から上の価格帯は出来高が薄く、値動きが一気に軽くなるゾーンとなっています。仮に時価から上振れるような場面があれば、値幅取りの動きが加速する可能性を秘めています。
今後の相場の分岐点としては、下値1,350円前後を維持できるかが短期トレンド継続の目安となります。この水準を割り込む場合は、投機資金の一部が利確に動き、調整局面入りを想定する必要があります。一方、1,600円台を明確に上抜ける展開となれば、出来高を伴う再加速局面に入り、評価修正相場が一段進む可能性があります。
ファンダメンタルズ面では、将来性への期待が先行している段階であり、今後は業績進捗を示す具体的な数字が求められます。投資家としては、出来高と値動きの関係を冷静に観察し、投機マネーの攻勢が続いているのかを見極めつつ、相場の支持帯と分岐点を意識する姿勢が求められます。
現状のマーケットは、投機性の高い資金が流入することでボラティリティの高い相場が散見されます。同時に、上記の銘柄に続く、まだ初動段階にある有望な銘柄も多く控えています。弊社では、今後の市場動向を慎重に見極めながら、これらの有望案件をを最適なタイミングで、有料レポートにて順次配信していく予定です。


