ピーエス・コンストラクション(1871)
2026年1月23日の終値は3230円(+30円)となっています
同社株は、弊社有料レポートにおいて1,800円台前半で配信した経緯があります。前回記事(2025年12月28日)以降も上昇基調を維持し、2026年年初にかけて年初来高値を更新しています。11月に公表された業績予想修正と大幅増配を起点とした評価レンジの切り上げは、その後も崩れることなく推移しており、今週末(1月23日)時点においても、市場の評価は概ね安定しています。
前回記事で示した「ファンダメンタルズに裏付けられた上昇相場」という見方は、現状においても大きな修正を要する局面ではないと判断されます。
~前回の記事~
ピーエス(1871)急騰の背景、機資資金と中長期評価が交錯したインフラテーマ株
同社は大成建設グループに属し、PC(プレストレストコンクリート)技術を強みに、橋梁更新や高速道路リニューアルなどインフラ更新分野で実績を積み上げてきました。国土強靱化関連予算の継続や老朽インフラ更新需要を背景に、インフラ更新需要は底堅い局面が続いています。採算性を意識した工事選別や原価管理を重視する姿勢は、これまでの開示方針とも整合的であり、テーマ性よりも実務面の積み重ねが評価の軸となっている点は引き続き重要です。
※ ピーエス・コンストラクション(1871)の日足
テクニカル面では、前回記事で指摘した上値の重さを消化した後、株価は25日移動平均線を明確に上回る水準で推移しています。昨年末にはボリンジャーバンド+1σを一時的に割り込んだものの、その後速やかに回帰しており、押し目局面では買い戻しが入りやすい形へと変化しました。支持帯は2,800円台から2,900円台前半へと切り上がっており、短期的な調整が入った場合でも、このゾーンを維持できるかが目先のポイントとなります。
バリュエーションについては、修正後の利益水準と年間配当を前提とすれば、現在の株価が材料から大きく乖離している印象はありません。インフラ更新需要の持続性や収益の安定性を踏まえると、市場は中期的な収益力を段階的に織り込み始めている局面と捉えられます。一方、上昇ペースが比較的速かった分、短期的には過熱感を意識した調整が入りやすい点には注意が必要です。
注目点として、2026年2月6日に決算発表を控えています。決算接近局面では、短期資金によるポジション調整と、好決算を期待した先回りの買いが交錯しやすくなります。前回の上方修正と増配が市場に強い印象を残している分、期待値は高まりやすい一方で、内容次第では失望売りが出やすい局面に入っているとも言えます。
今回の決算で市場が重視するのは、数字そのもののサプライズよりも、進捗率の水準や受注環境の質、そして株主還元姿勢が維持されているかどうかです。これらが大きなブレがなければで推移していれば、目新しさに欠ける内容であっても、高値圏を維持する高値圏を支える材料になり得ます。一方で、先行きに対する慎重なコメントが目立つ場合には、短期資金の調整が一時的に強まる可能性も想定しておく必要があります。
今後の相場展開としては、短期的には決算を意識した高値圏での持ち合いから、値動きがやや荒くなる展開を想定します。中期的には、業績進捗と還元方針を確認しながら評価水準を固めていく局面に移行すると見られます。前回記事で示した見解を土台としつつ、押し目では需給を冷静に見極め、過熱局面では無理に追随しない姿勢が有効です。現局面は、値幅取りと中期保有の両面を意識し、柔軟に戦略を組み立てたい段階にあると考えます。
現状のマーケットは、投機性の高い資金が流入することでボラティリティの高い相場が散見されます。同時に、上記の銘柄に続く、まだ初動段階にある有望な銘柄も多く控えています。弊社では、今後の市場動向を慎重に見極めながら、これらの有望案件をを最適なタイミングで、有料レポートにて順次配信していく予定です。

