評価見直しで急騰のアストロスケール(186A)、相場を支える材料と次の攻防ライン

 

アストロスケール(186A)
2026年2月12日 12:40現在の株価は1077円(-44円)となっています

アストロスケール(186A)は、2025年12月に600円台前半で底固めの動きを見せた後、2026年1月に1,000円台まで急伸しました。防衛分野での研究契約の獲得やJAXA宇宙戦略基金の採択、NASA関連案件の発表など、日米欧にまたがる国家関連の案件発表が続いたことは確認できます。ただし足元は営業赤字が継続しており、利益面での改善は途上段階です。

この上昇は、国家戦略を背景とした本格的な評価の見直し(リバリュエーション)なのか、それとも将来への期待を先取りした投機的な動きに過ぎないのか。現在、投資家が最も注視しているのはこの点に集約されます。

 

アストロスケール(186A)は、宇宙ごみ除去や衛星の寿命延長・燃料補給、防衛向けSDAを手掛ける軌道上サービス企業です。各国の宇宙防衛戦略や衛星長寿命化需要を内包する事業構造が物色テーマの核にあり、防衛分野の宇宙監視・補給需要拡大と関連性の高い分野です。

また、この銘柄に関しては、12月中旬に弊社有料ポートにて580円台で取り上げた銘柄でもあります。高い流動性と人気、そして強いテーマ性を背景に、投機資金の流入期待の高さがこの銘柄を取り上げた要因です。

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今回の相場を特徴づけているのは、明確な投機資金の流入です。1月中旬には1,000万株を大きく超える出来高を伴う太陽線が連続し、短期資金が一気に参入しました。600円台で浮動株を吸収し、800円台で滞留帯を形成したうえで、1,000円という心理的節目を突破させる流れは、典型的な仕掛け相場の構図です。一定価格帯で玉を集め、節目突破で踏み上げを誘い、市場の注目を集中させる。こうした値動きは過去のテーマ株でも繰り返されてきました。現在は第一波上昇後の調整と資金の再配分が進む局面とみられます。

 

※ アストロスケール(186A)の日足

 

テクニカル面では、株価は25日・75日・200日移動平均線を上回り、移動平均線の配列上は中期上昇基調にあります。一方、RSIは高値圏からやや低下し、本日の足が確定すればMACDは陰転しそうな位置まで接近しており、上値の重さが気になる局面を迎えています。

価格帯別出来高を見ると、800円台後半から900円前半に出来高の集中帯が確認でき、このゾーンが実需の支持帯と考えられます。900円を終値で明確に割り込まなければ、上昇基調は崩れにくい一方、1,120円近辺を終値で突破できれば、再度強気シナリオが優勢となり、1,300円方向への値幅拡大も視野に入ります。

 

ファンダメンタルズ面では、防衛・宇宙分野への政策支出が中期的に続く公算が大きく、燃料補給や軌道上サービスといった新領域の将来性も有望です。もっとも、収益化に至るまでの時間軸には依然として不透明感が残ります。 一方、衆院選での与党の安定多数確保により政権基盤が固まったことは、政策の継続性を期待させます。これは今後も、国家戦略・政策関連銘柄への買いを支える要因となるでしょう。

今回の上昇は、国家戦略という土台の上に投機資金が火をつけた二層構造と整理するのが妥当でしょう。900円を守れるか、1,120円を抜けるかが当面の分岐点です。テーマの持続性は今後の受注進展と業績改善が示すことになります。短期需給と業績進展の両面を確認しながら対応する局面です。

 

 

弊社では、個別材料株を取り巻く多様な市場環境を踏まえ、今後の相場展開において有望な短期投資チャンスを的確に捉えることを目指しています。収益機会を最大限に活かすべく、すでに今後急騰が見込まれる銘柄を複数選定し、継続的に動向を注視しています。

また、これまで物色の中心となっていた銘柄とは異なる、新たなテーマや資金の流れに沿った銘柄群が台頭してくる展開も十分に想定されます。こうした短期物色に適した注目銘柄については、今後も弊社の有料レポートにて、詳細な分析とともに取り上げてまいります。

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