ユニチカ(3103)
2026年2月20日の終値は1236円(-60円)となっています
昨年11月24日の前回記事から約3ヶ月、ユニチカ(3103)の株価は文字通り別次元の推移を辿りました。当時の304円から、2026年2月18日には一時2,200円まで急騰。弊社では昨年9月下旬、206円の水準から弊社有料レポートにおいて、外資系投機筋の関与および構造改革の進展に着目し、一貫してその潜在力を指摘してきました。前回掲げた「310円突破による強気シナリオ」は、単なる水準訂正を遥かに超える記録的な大相場へと発展しています。
※前回記事(2025年11月24日)の内容はこちら
ユニチカ(3103)急伸の裏側、需給転換と短期筋の思惑、そして今後の見通し
この暴騰の直接的なトリガーは、2月6日に発表された2026年3月期第3四半期決算および通期業績予想の上方修正です。営業利益予想を前回の45億円から95億円へと倍増させ、純利益も固定資産売却益等の計上により200億円に達する見通しが示されました。不採算事業の切り離しによる収益性の改善が数値で裏付けられたことで、市場評価は一変しました。しかし、2,000円超えの妥当性については冷静な検証が不可欠です。純利益の大部分は一過性の特別利益であり、本業の継続的な収益力(Earning Power)に照らせば、当時の時価総額1,200億円超という水準は、構造改革への期待値を極端に先取りした「需給相場」の域にありました。
※ ユニチカ(3103)の日足

テクニカル面では、2月18日の高値2,200円をピークに、足元は急騰の反動による激しい値幅調整局面に入っています。日足チャートは典型的な「V字天井」の形成を示唆しており、25日移動平均線(約853円)から一時130%以上も上方乖離した反動が、現在、記録的な下落率を伴って進行しています。特筆すべきは2月13日、4,700万株超という歴史的な出来高を記録した局面です。ここでは買い戻しを迫られた空売り勢の「踏み上げ」を誘発しつつ、さらなる上値を追う投資家心理を突くことで、高値圏での流動性が極限まで引き出されました。出来高の異常な膨張は、主導的な投資主体による「玉移動(利益確定売り)」が完了した可能性を示唆しており、直近の巨大な陰線は、強力な買い支えが消失した後の需給崩壊を如実に物語っています。
今後の見通しについては、二つの時間軸で整理する必要があります。
まず短期需給の観点では、投機的な資金流入によって演出された高揚感の反動が、現在は含み損を抱えた個人の投げ売りを誘う恐怖へと反転しています。あまりに急激なピッチで上昇したため、積み上がった信用買い残の整理を含め、当面は調整を余儀なくされるでしょう。1,000円から1,800円の間は商いが極端に薄い「真空地帯」であり、下値支持線として機能する価格帯別出来高が乏しいため、心理的節目の1,000円、さらには25日移動平均線が位置する800〜900円台までの調整は想定しておくべきです。
一方で、ファンダメンタルズの抜本的な修正による中長期の展望は、かつての低迷期とは一線を画します。今回証明された構造改革の成果は、企業価値のベースラインが一段階切り上がったことを意味しており、短期的な需給の歪みが解消された後は、新たな収益力を反映した均衡点を探る動きに移行するはずです。投資戦略としては、目先のボラティリティに翻弄されることなく、日足の移動平均線との乖離が適正水準まで収束するのを待つのが賢明です。安易な逆張りは避け、再生から成長へと舵を切った同社の「実質的な価値」を見極める、新たな投資フェーズが始まっています。
弊社では、個別材料株を取り巻く多様な市場環境を踏まえ、今後の相場展開において有望な短期投資チャンスを的確に捉えることを目指しています。収益機会を最大限に活かすべく、すでに今後急騰が見込まれる銘柄を複数選定し、継続的に動向を注視しています。
また、これまで物色の中心となっていた銘柄とは異なる、新たなテーマや資金の流れに沿った銘柄群が台頭してくる展開も十分に想定されます。こうした短期物色に適した注目銘柄については、今後も弊社の有料レポートにて、詳細な分析とともに取り上げてまいります。

