個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。


週末(20日)の米国市場は、主要指数が相次いで200日移動平均線を割り込み、地合いの変化を強く印象付ける引けとなっています。今週はFOMCを通過したものの、市場の関心は利下げではなく「利上げ再開の可能性」へと急速に傾いた点が弱気に傾いた最大のポイントと言えます。「利上げ」は、とりわけ高PERのグロース株やハイテク株にとっては直接的な下押し圧力となるため、この認識の転換は株式市場にとって極めて大きなダメージとなります。
さらに中東情勢は依然として緊迫した状態が続き、供給不安を背景に原油価格は再び100ドル台を回復するなど、インフレ再燃への警戒感も重なっています。複数の不安材料が同時に顕在化したことで、投資家心理は「押し目買い」から「戻り売り」へと移行しつつあり、週末の値動きは弱気転換を象徴する形と言えます。今後は、利上げ観測が現実味を帯びるかどうかが最大の分岐点となり、金利動向次第で株式市場の調整が一段と深まる可能性があります。日本株も同様ですが、先行きは「中東情勢」次第という点はこれまでと変わりません。
