ひとこと・・・ 急落一巡も拭えぬ警戒感、市場は次の方向性を探る局面

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

今週の東京市場は、先週までの急落局面をいったん通過しつつあるものの、楽観に傾くには至っていません。日経平均は戻り基調を保ちながらも上値は重く、投資家心理には改善と警戒が同居しています。背景にあるのは、ホルムズ海峡で一部通航が再開しつつある一方、原油価格の高止まりが続き、トランプ氏の対イラン強硬姿勢にも変化が見られないためです。

市場は、全面封鎖の長期化を本格的に織り込んでいるわけではありませんが、情勢が短期で平常化するともみていません。最悪シナリオへの警戒はやや和らいだ一方、高コストと不安定な輸送環境が当面続くとの見方が残っています。原油高に伴うインフレ懸念や米金利の高止まり観測も重なり、東証全体では戻りを試しながらも上値の重い展開が続いています。

今後の東京市場は、地政学リスクが一段と悪化しなければ下値を固める流れに向かいやすいとみられますが、上昇基調を鮮明にするには原油の落ち着きと中東情勢の安定確認が欠かせません。当面は一方向に戻すというより、戻り売りをこなしながら、持ち直しの足取りを探る相場が続きそうです。