ひとこと・・・ FOMC通過!米国市場の反応

個別株投資は広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。

 

 

先ほど米FOMCは、政策金利を5.25%に維持することを決定。政策当局も、金融政策の舵取りが難しい局面を迎えている様子が窺えます。インフレ率には明らかに減速の兆候がなく、少なくとも米FRBが目標とする2%に落ち着くという状況は、今年中には困難な状況です。

前回のFOMC会合では今年3回の利下げを表明していましたが、その可能性がかなりの割合で後退したと投資家は捉えています。

これまでFEDの「利下げ期待」で株高が発生していただけに、最近の株価調整は投資家のネガティブな反応を示している様子が表れています。

今回のFOMCの発表を受けた米国市場の反応は、ダウは上昇していますが、NASDAQは下落。ここ最近の株価下落は利下げ期待の後退を織り込んできた下落と言えます。あらかじめ想定されていた内容であっただけに、大きな動意はあまり見られません。

一方、警戒していた金融政策イベントが通過したことで、目先的に買い安心感が台頭するか注目しています。