北海道電力(9509)を引き続き注目しておきたい理由

 

北海道電力(9509)
2024年5月7日の終値は1189.5円(+22.5円)となっています

北海道電力(9509)は、最近の株価動向において注目を集めています。4月23日の高値(1303円)示現後は調整局面が続いていましたが、5月に入って空は徐々に戻りを試す展開となっています。

この相場、1000円台から上はマネーゲームの色合いが強いと見られているものの、信用需給のひっ迫による空売りの買戻しが主な上昇エネルギーとなっています。これは、再度高値を更新する可能性があることを示唆しており、その場合は一気に値幅を伴う可能性があります。

 

短期的な視点では、信用取り組みの妙味が出てきたことで売り残が多く、相場が下がりにくい状況にあります。最近の上昇に伴い、さらに空売りが増加するようであれば、踏み上げが容易な需給状況が続く可能性があります。

また、この銘柄は3月中旬に700円台後半から弊社有料レポートで配信した案件です。時価総額は2700億円台と中型銘柄ですが、投機系資金絡みの案件であり、複数の投機ファンドが関与している相場です。流動性が高いため、個人投資家人気が高く、短期資金の流入が加速する場面では強い相場に発展するポテンシャルを秘めています。

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※ 北海道電力(9509)の日足チャート

 

日足からは25日移動平均(チャート上緑線)に接近する場面では押し目買いが意識されている様子が窺えます。まだ上値を試す可能性があると見ていますが、同ラインを割り込むようであれば下へのバイアスが強まる可能性に注意が必要です。

日足のMACDは調整局面を示唆。RSI(14日)は買い継続を示唆しており、4月中旬は90を超える場面も見られ買われ過ぎを示唆していたものの、現状は64まで下がっており、過熱感が後退している様子が見られます。

 

時価は約10年ぶりの高値水準にあり、上値の目安を示すのは難しいものの、4月の高値水準となった1300円を超える動きが見られれば、2013年や2015年の高値水準である1500円付近が意識されやすい相場となりそうです。

また、2024年3月期には過去最高益を更新し、業績も大きく変化しています。季節的にも今後電力需要が高まる時期に入っており、円安と中東情勢の緊迫化が国内電力価格の高騰を連想させ、業績の上振れに対する期待値が上がっています。

 

この銘柄に限らず、エネルギー関連の相場は強い銘柄が目立ちます。脱炭素や再生可能エネルギー関連といった付加価値エネルギー関連には、短期資金の流入が見込まれる物色トレンドが継続している地合いです。

 

北海道電力は、物色テーマとしては中期的に注目すべきですが、既に短期間でかなり大きく上昇した後ですので、値幅取りの観点からは、引き続き短期の値動きに注目したい。これらの要因を考慮に入れつつ、今後の投資戦略を練ることが重要ですが、多くの投資家にとって興味深い相場となるでしょう。

 

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