トリプルアイズ(5026) 相場は新たなフェーズへ突入か!?

 

トリプルアイズ(5026)
2024年5月29日の終値は1430円(+193円)となっています

値幅及び出来高を伴い3営業日続伸です。4月30日の高値、1773円示現後は値幅調整が続いていましたが、今週に入り医薬品卸クラウド販売管理システム「PRISM」事業譲受をはじめ、株式会社BEXの連結子会社化、国内5拠点目のデータセンター開設と立て続けにポジティブなIRを発表したことが株価を刺激しています。

 

トリプルアイズは、システムの開発・運用・保守を一貫して請け負うシステムインテグレーションをはじめ、独自開発したAIエンジンによる画像認識プラットフォーム「AIZE(アイズ)」によるサービス提供を行っています。AI開発に欠かせないGPUサーバー事業が好調。

AI関連株は、技術革新の進展と共に、投資家の注目を集め続けています。特に生成AIは、その応用範囲の広さと市場の成長潜在力から、将来の市場規模拡大が読めないほど、期待値の高い物色対象となっています。

 

一方で、多くのAI関連事業はまだ黎明期にあり、収益化に成功している例は限られています。これは、投資家の期待が実際のビジネス成果を上回っている状況を反映しており、思惑先行型の物色が見られることも事実です。このような状況は、一部のAI関連株にバブル的な特徴が見られることを否定できません。

しかし、同時にこのようなテーマは株式市場において短期物色のターゲットとなり易く、投資家にとって、値幅取りのチャンスをもたらしているのも事実です。

このような背景もあり、トリプルアイズに関しては弊社有料ポートで投機性の高いファンド資金介入案件として、800円台で取り上げた経緯があります。

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※ トリプルアイズ(5026)の日足チャート

 

今週に入り相場が一変したトリプルアイズですが、先週まで調整が続いていた経緯から、加熱感は乏しい状況です。MACD及びRSIなどのオシレーター系のテクニカル指標は、買いを示唆してから日も浅く、今後同社の潜在的な企業価値を織り込みに行く展開が期待されます。

 

トリプルアイズ(5026)の業績は、2024年8月期第2四半期の連結決算では、売上高が前年同期比85.1%増の20.34億円と大幅に増加し、経常利益も黒字化を達成しました。この黒字化は、AIソリューション事業の順調な推移と、GPUサーバー事業の売上及び利益の改善によるものです。特に、AIラボサービスの安定的な受注拡大や、大型開発案件の受注実現が売上高の堅調な推移に寄与しています。

また、トリプルアイズはBEXを子会社化し、取得価額6.53億円でトヨタグループとの取引基盤を確立するなど、戦略的な動きを見せています。これらのポジティブな動向が、今後の株価上昇の基盤になると見込んでいます。

 

世界的に見てもAI市場は今後数年間で大幅な成長が予測されており、このような動向は投資家にとって魅力的な物色対象となっています。ただし、市場の変動や外部環境の影響も考慮する必要があり、投資判断には慎重な分析とリスク管理が求められ、定期的な決算報告や業界のニュースに注意を払う必要があります。

4月以降のトリプルアイズの株価急騰は、AI関連物色において、技術革新と戦略的な事業展開が株価を押し上げた好例と言えるでしょう。調整一巡感漂う現状から、今後も同社の動向から目が離せません。

 

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