コーディア(190A)
2024年8月19日の終値は802円(-29円)となっています
2024年6月に新規上場したコーディア(190A)は、投資家の間で注目を集めるバイオベンチャー企業の一つです。がん治療薬の開発を主軸に据えた同社の株価は、7月以降の相場で驚異的な急騰を見せ、わずか数週間で6倍以上に上昇しました。バイオ関連株に対する市場の注目が高まる中、コーディア(190A)はその中でも際立った存在となっています。
また、コーディア(190A)に関しては、6月19日の弊社有料レポートにて、投機性の強い低位のバイオ関連株とし、150円付近で取り上げた経緯があります。配信当時は日本株全体が上値の重い展開を強いられた「夏枯れ相場」の様相でしたが、その後の個別株物色の活発化の地合いを受け、現在では800円近くで推移しています。
バイオ関連株に対する物色の動きには、まだまだ大きな値幅を取るチャンスがあり、今後もその動向には注目が集まると見ています。コーディア(190A)に限らず、バイオ関連銘柄の中には、今後出遅れて急騰相場に発展しそうな案件も複数眠っており、投資家にとって短期的な利益を狙う戦略が引き続き有効であると考えられます。
※ コーディア(190A)の日足
日足を見ると、7月後半から8月初旬にかけての市場全体のショック安の影響で大幅な値幅調整がありましたが、その後の急落相場が一巡した後は、再び買いが入り、高値を更新しています。
株価は7月終盤の調整で一時的に高値から約50%下げましたが、25日移動平均線付近での押し目買いによってサポートされ、その後反発に転じています。この強い動きから、投資家の同社株に対する関心の高さが窺えます。また、7月の急騰により短期的に需給が過熱していたため、8月初旬の調整によって売り圧力が大きく消化されたことは、この相場にとって、健全な冷却効果がもたらされたと言えます。
今後の注目ポイントとしては、再び8月14日の高値である930円を試す展開に発展するかどうかが重要となります。一方、下値のポイントとしては、8月初旬の下落時にサポートラインとして機能した25日移動平均線(上昇中)を維持できるかが、重要な判断材料となります。
市場の変動性を考慮すると、コーディア(190A)の今後の値動き次第で、投資家の短期的な見方が再評価される可能性があります。しかし、リスク管理を常に念頭に置き、適切な投資判断を行うことが不可欠です。
最近の値動きを見ると、株価は乱高下しやすく、今後の動きの予測が難しい状況です。しかし、出来高の推移を見る限り、短期的な需給面では下値が堅く保たれている印象があります。現状、年初来高値近辺での戻り売りが順調に消化され、投資家の入れ替えが進むようであれば、その後には大きな値幅を伴う上昇が見込まれるでしょう。
現時点では、日足チャートが上昇トレンドを形成しているため、このトレンドが崩れない限り、引き続き高値更新が期待できる状況です。つまり、トレンドが維持されている間は、その流れに沿った動きが続くと考えられます。
バイオ関連株全体に対する物色の話になりますが、今年の7月以降、関連株全体に対する投資家の高い関心が今も持続しています。これらの銘柄は投機色が強く、株価のボラティリティが高いため、短期間での値幅取りを狙う投資家にとっては魅力的な対象となっています。
バイオ関連株の特徴として、業績や決算よりも新薬の臨床試験の進捗状況や新規開発などの材料が株価に大きな影響を与える点が挙げられます。これにより、株価の動きが他の新興グロース株とは異なるメカニズムで進行することが多いのです。特に、思惑が先行する形で株価が一方向に動き出すと、その勢いはとどまることなく、一方的な上昇が続くケースが少なくありません。
現在もバイオベンチャー関連株への物色は続いており、コーディア(190A)に続く有望な案件も多く存在しています。弊社では、今後の市場動向を見極めつつ、これらの銘柄を有料レポートでタイミングを見計らって配信する予定です。