アストロスケールHD(186A)
2024年10月4日の終値は1169円(-39円)となっています
アストロスケールHD(186A)の株価は上昇トレンドを維持していますが、この勢いは今後も続くのでしょうか?過去2ヶ月間で株価が急上昇しており、投資家は今後の動向に注目しています。
同社は、宇宙ごみ(スペースデブリ)除去や人工衛星の寿命延長を含む宇宙関連サービスを展開しており、宇宙開発が進展する中でその需要は拡大しています。特に宇宙空間の持続可能性に対する取り組みが評価され、同社の成長期待が高まっています。
また、この銘柄に関しては、投機筋絡みの案件として弊社有料レポートにて640円台で取り上げた経緯があります。今年6月にIPOしたばかりの銘柄であるため、投資家の注目度も高く、8月から現在に至るまでの相場は、それ以前の値動きとは大きく変わっており、現状の相場展開は投資家にとって魅力的です。
2024年6月のIPO以降複数の新規プロジェクトを受注しており、今後の収益拡大が期待されています。特に2025年4月期の第1四半期決算では、ADRAS-JやELSA-Mなどの重要なミッションでの実績が報告され、プロジェクト収益は前年同期比102.1%増の11.66億円に達しました。また、8月には宇宙航空研究開発機構(JAXA)から120億円規模のADRAS-J2プロジェクトを正式に受注しており、今後の売上に大きく寄与すると見込まれています。
業績は依然として赤字が続いているものの、改善が見られています。売上原価や研究開発費の増加は一時的な重石になるも、2025年4月期の通期見通しは、プロジェクト収益が180億円に達することが期待されています。長期的には、受注残高や新規プロジェクトの進展が同社の成長に大きく貢献することが見込まれており、黒字化に向けた明確な基盤が整いつつあります。
※ アストロスケールHD(186A)の日足
株価は9月27日に高値1368円を示現しましたが、その後「石破ショック」の影響で一時的に調整に入りました。現在はボリンジャーバンド(25日)の+2σを割り込んでいますが、ボリンジャーバンドは拡大基調を示しており、今後相場がエクスパンションフェーズに入り、新たなトレンドが形成される兆しが見られます。
また、テクニカル面では、MACDが買いシグナルを示しており、RSIも56.46ポイントで買い継続を示唆しています。加えて、9月27日の高値以降の出来高推移から見ても、売り圧力はそれほど強くないことが予想され、調整が進んだ後に再び上昇トレンドに戻る可能性が高いと見ています。
今後、アストロスケールは再び上場来高値を意識して、2024年6月5日に記録した上場来高値1581円を再び目指す可能性があります。特に、同社が宇宙関連事業においてリーダーシップを確立しつつある点や、受注残高の増加と新規プロジェクトの進展が順調であることから、長期的な成長に対する投資家の期待感が高まっています。
これを背景に、宇宙関連事業においてリーダーシップを確立しつつあるアストロスケールは、今後も成長が期待される銘柄として投資家に注目され続けるでしょう。この為、現時点で足元の上昇トレンドが続く限り、売る必要はなく、ホールドする戦略が有効と考えられます。
弊社の有料レポートでは、今後急速に値を吊り上げると想定される銘柄をいくつかマークしており、これまでとは異なる銘柄が火柱を上げる展開も十分に考えられます。こうした新手の短期的な値幅取りに適した銘柄を、今後も弊社の有料レポートで取り上げていく予定です。