AIメカテック(6227)、急成長する半導体銘柄、調整一巡後の飛躍に期待

 

AIメカテック(6227)
2024年10月15日の終値は2768円(+176円)となっています

AIメカテック(6227)の日足は、9月後半以降に調整ムードを強めていますが、株価は今後どのように推移するのでしょうか?長期目線では、同社の株価は2023年11月から2024年8月まで続いた長い調整が一巡しており、9月の上昇を機に相場好転のサインが確認されています。中長期的なテクニカル指標が買いサインを示唆していることから、足元の調整後には再度上昇する可能性が高いと考えられます。

 

9月の株価急騰の背景にはいくつかの重要な要因があります。9月10日発表のIRでは、同社は大手半導体関連メーカーから約120億円のウエハハンドリングシステムの大口受注を獲得したことを公表。このニュースが投資家の期待を集め、株価の上昇を加速させました。また、9月27日に発表された自社株買いも市場で好感され、上限10万株(発行済み株式総数の約1.78%)を取得する計画が発表されたことも、買い戻しを後押しした要因となっています。

 

AIメカテック(6227)は、半導体パッケージやフラットパネル・ディスプレイ(FPD)製造装置を手掛け、インクジェット技術に強みを持つ企業です。主力製品としては、FPD製造装置、はんだボールマウンタ装置、ウエハハンドリングシステムなどを展開しています。IJPソリューション事業では、有機ELや量子ドットディスプレイの量産化設備も提供し、幅広い分野で事業を展開しています。

この銘柄に関しては、8月中旬に弊社の有料レポートにて1900円台で取り上げた銘柄でもあります。ファンダメンタルズ面からも見直し余地があり、時価総額100億円台の超小型株として、短期間でのボラティリティの高さにも注目してきた案件です。

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※ AIメカテック(6227)の日足

 

日足チャートを確認すると、現在の株価は25日移動平均線を上回っており、短期的な上昇トレンドが続いていることを示唆しています。一方で、MACDは10月4日以降に陰転し、売りシグナルが出ているため、日足ベースでは現在も短期調整局面と言えます。また、RSIが50ポイント台前半まで下落しており、株価の調整が順調に進んでいることが伺えます。

これらの動きは、短期的な需給が改善し、過熱感が薄れてきていることを示しています。さらに、最近の株価が25日移動平均線付近に迫ってきたことで、同ラインを意識した押し目買いに支えられて下げ渋っていることから、調整一巡の兆しが出てきている点に注目しています。

今後、調整が一巡した後に再び上昇に向かう展開が見られる場合、2,800円のレジスタンスラインを突破できるかが重要なポイントとなります。このラインを超えることができれば、次の目標として3,000円台が現実味を帯びてくるでしょう。

 

ファンダメンタルズの観点では、AIメカテックの2025年6月期の業績見通しは非常に強気です。具体的には、売上高が前期比で約30%増加し、経常利益は9.3倍に急拡大する見込みであり、大幅な増収増益を達成し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなっています。

この増収増益の背景には、7月に急落した世界的な半導体市況が持ち直し始めたことが挙げられます。また、同社の新規事業展開や製品投入が売上拡大に大きく寄与しました。さらに、記事前半で触れた9月10日の「大手半導体関連メーカーからの大口受注」の発表が、今期業績見通しに対する信頼を高め、投資家の期待を後押ししています。こうした要因が重なり、同社の成長ポテンシャルが引き続き高いと評価され、株価の見直しが進む結果となっています。

 

長期的に見ると、AIメカテックの株価は2023年11月から2024年8月までの調整期間を経て、9月末の上昇をきっかけに相場好転のサインが確認されました。中長期的なテクニカル指標も依然として買いサインを示しており、短期的な調整が一巡すれば、再び上昇を試みる可能性が高いと見ています。成長期待が高まる今、AIメカテックの今後の動向から目が離せません。

 

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