ひとこと・・・ 日経平均は先週末比反落!円高・金利上昇・トランプ関税が市場に影響

個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。

 

 

 

今週の株式市場は、日経平均株価が前週末比372円安の38776円で取引を終え、2週間ぶりに反落しました。下落の背景には、国内長期金利の上昇や円高の進行、トランプ関税への懸念が影響しています。特に、円相場は一時1ドル=149円台に突入し、輸出企業の業績悪化が警戒されました。

米国市場では、ウォルマートの通期利益見通しが市場予想を下回ったことで景気減速懸念が強まり、主要株価指数が下落。ダウ平均は前週比1118ドル安の43428ドルで取引を終えました。特に週末の21日は弱い経済指標が相次ぎ、リスク回避の動きが加速。ダウは一時800ドル超下落しました。また、市場の不安心理を示すシカゴVIX指数(恐怖指数)は18.20に上昇し、警戒感が高まっています。

欧州市場でも、トランプ大統領の関税措置や地政学的リスクが重荷となり、主要指数は下落傾向にあります。

日本株市場は軟調ながらも、国内企業の業績は堅調で大幅下落には至っていません。しかし、週末の米国市場でリスク回避の流れが強まっており、連休明けの国内市場への影響が懸念されます。来週以降も、為替や海外市場の動向を注視し、慎重な取引が求められそうです。