個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。
2025年2月26日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比95円安の38,142円で取引を終え、年初来安値を更新した。前日の米国市場で半導体株が下落した影響を受け、東京エレクトロンなどの半導体関連銘柄が売られたことが要因とされる。一時500円近く下落する場面もあったが、押し目買いにより下げ幅を縮小した。
また、米国の景気指標の弱さや円高(1ドル=148円台)、国内長期金利の上昇が投資家心理を冷やした。
日経平均はすでに25日移動平均線を割り込み、昨年秋以降続くボックス相場の下限に迫っている。一方、グロース250指数は日経平均同様に調整ムードが強まっているものの、今年の安値を更新している日経平均とは異なり、依然として高値圏に位置している。また、日足は上昇中の25日移動平均線上での推移を維持しており、そのため、グロース市場へ短期資金が流れやすい環境が続いている。