インタートレード(3747)
2025年3月24日の終値は651円(+100円)となっています
高値圏で急騰と急落を繰り返し、値動きの激しい展開が続いているインタートレード(3747)ですが、先週は急落となった一方で、きょうはストップ高で取引を終えました。相場は依然として不安定な局面にありますが、こうした状況を踏まえつつ、今後の動向について注目していきたいと思います。
インタートレード(3747)は、金融商品取引システムの開発・保守を主力とし、ITサポートやグループ経営管理ソリューションの開発・販売も行っています。中でも、暗号資産関連のプラットフォームの開発・保守を手がけている点が注目されており、最近の仮想通貨価格の世界的な急騰を受けて、同社の株価にもその影響が反映されています。
また、この銘柄に関しては、1月後半頃の有料レポートにて株価見直し期待の銘柄として、313円で配信した経緯があります。時価総額が50億円にも満たない超小型株である為、過去の相場でも値動きの軽さから短期の値幅妙味の高い銘柄として、度々注目される銘柄でもあります。
2月末日には306円だった株価が、3月18日には高値789円まで急騰し、市場関係者の注目を集めました。その背景には、米国トランプ政権が発表したステーブルコイン政策が大きく関係していると推察されています。加えて、日本国内においてもステーブルコインに関する法整備が進んでおり、暗号資産の実用化や取引の信頼性向上に向けた環境が整いつつあります。こうした制度面での支援も、関連企業への関心を高める要因となっています。インタートレードは、金価格連動型ステーブルコインである「ジパングコイン」の取引システムを手掛けており、これらの政策動向が直接の買い材料になったと考えられます。
また、同社は3月5日に米Fireblocks社と戦略的パートナーシップを締結し、日本国内におけるWeb3.0分野のインフラ構築支援に参入することを明らかにしました。これにより、Web3.0やデジタル資産分野での成長期待も高まっています。世界的にもブロックチェーン関連事業は拡大が続いており、その波に乗る企業としてのポジションが評価されつつあります。
※ インタートレード(3747)の日足
日足に目を向けると、3月に入り出来高が急増している点にも注目すべきです。この出来高と株価急騰という大きな変化により、短期需給がこれまでの相場と一変し、相場は強い値動きに発展しました。需給環境の好転が投資家心理を一層刺激し、短期資金の流入を後押ししたと見ています。
ここ数日は乱高下が続いており、不安定な値動きが続いていたことで、一時警戒感が高まっていた過熱感は冷まされつつあります。そうした中、きょうの強い値動きによって、今後再び騰勢を強める可能性が出てきました。
特に価格帯別出来高の推移に目を向けると、これまで660円から上の水準では出来高が少ないため、需給面では660円を上抜けると値幅取りの動きが加速する可能性があります。
テクニカル面でも改善の兆しが見られます。日足チャートにおけるオシレーター系指標の一つであるMACDは、先週後半の値幅調整により一時陰転していましたが、きょうの急騰により再び陽転し、買いシグナルを示しています。また、RSI(相対力指数)については、株価ピーク時には85ポイント台まで上昇して過熱感が強まっていたものの、現在は66ポイント台まで低下しており、過熱感は和らいでいます。
さらに、インタートレードは株価水準が比較的低位であり、小型株特有の値動きの軽さも魅力の一つです。足元で大幅な株価上昇が続いていますが、仮想通貨政策の進展やWeb3.0関連での新たな材料発表などがあれば、さらなる上値追いの可能性も考えられます。
短期的な値動きに注意は必要ですが、インタートレードは「Web3.0」「ステーブルコイン」「低位・小型株」という複数の注目テーマを内包しており、今後も引き続き注目すべき投資対象であると考えています。
弊社では、個別材料株物色を取り巻く様々な市場環境を踏まえ、今後の相場において短期的な投資チャンスを的確に捉え捉えることを目指します。収益機会を最大限に活かすべく、今後急速に株価が上昇すると想定される銘柄を既に複数選定しており、その動向をマークしております。
今後、これまでの個別株物色を牽引してきた銘柄とは異なる新たな銘柄群が急浮上してくる展開も十分に想定されると考えております。このような短期的な物色に適した銘柄群については、今後も弊社の有料レポートで詳細な分析とともに急騰候補を取り上げていく予定です。