東京株式市場は米株の動きを受けて買いが先行する局面はあるものの、全体として方向感に乏しい展開が続いています。クリスマス休暇で海外勢の参加が細り、指数は小動きにとどまっています。一方、東証グロース市場を中心とした中小型株市場では、薄商いの中で個別株の値動きが軽く、短期的な振れが出やすい状況です。
こうした環境下で目立つのが、個別材料株への選別物色が続いている点です。指数全体が上昇する局面ではないものの、短期志向の投機性資金は明確にターゲットを絞り、個別株に関与している様子がうかがえます。年末特有の手控えムードは残る一方、売りが一段と強まる様子は乏しく、需給面では年末要因の売りが一巡しつつあります。
※有料レポートで配信した銘柄と配信翌日始値からの上昇率
実際、弊社の有料レポートで取り上げてきたエス・サイエンス(5721)やピーエス(1871)、千代田化工建設(6366)、3Dマトリックス(7777)などは、直近では出来高を伴いながら値幅が出る日が目立ちました。
これらの動きは指数主導というより、個別材料に反応した値動きとして整理できます。材料そのものに加え、浮動株の軽さや値動きの良さといった需給面の特徴が、仕掛けを呼び込みやすい構造になっている点は共通しています。
足元の市場では、大型株が方向感を欠く一方で、内需株や小型材料株の売り需要がピークを迎え、今後は資金が循環しやすい環境が整いつつあります。テーマ株全体への物色はまだ限定的ですが、グロース市場を中心とした中小型株の需給は不安定ながらも、極端な売りが続く局面は減りつつあり、個別レベルでは変化が確認できます。指数が横ばいで推移する局面ほど、相対的に動きやすい銘柄へ資金が集中しやすい点は押さえておきたいポイントです。
もっとも、投機色の強い資金が主導する相場では、初動の値動きが速い反面、反落も早くなりがちです。短期の値動きに引きずられず、材料の鮮度、出来高の付き方、節目での攻防を冷静に確認する姿勢が求められます。年末から年明けにかけては、新たなテーマや物色対象が浮上しやすい時期でもあり、短期資金の動向を丁寧に追うことが投資機会の発見につながります。
弊社では、直近の成功事例に共通するパターンを検証しながら、材料性・テーマ性・需給の三点を軸に、次なる個別材料株の精査を進めています。小さな変化であっても資金循環の兆しを見逃さず、適切なタイミングで情報を提供していく方針です。年末の静かな相場の裏側で進む個別物色の動きを、引き続き、個別の値動きと需給の変化を丁寧に追っていきます。
また、上記の4銘柄に匹敵する、新たな値幅取り候補の選定も完了しており、現在その値動きを厳密に追跡しています。これらの案件についても、最適な取引タイミングが到来次第、速やかにレポートで取り上げていきます。


