ヒーハイスト(6433)
2026年2月10日の終値は2220円(+400円)となっています
昨年末から急騰局面に入り、昨年11月末の300円台から短期間で概算約6倍の2,000円台まで上昇しました。一方で、2026年3月期中間決算(11/12公表)は減収・営業赤字で、同日付で通期業績予想も下方修正されています。今回の上昇は業績改善を織り込んだものというより、短期資金の流入によって価格が押し上げられた投機色の強い相場といえます。
ヒーハイスト(6433)は円筒直動軸受や小径リニアボールブッシュを主力とする直線運動機構の専業メーカーです。半導体装置や医療分析機器、自動車向けなど精密位置決め分野に製品を供給し、半導体装置や医療分析機器向けなど設備投資サイクルの影響を受けやすい領域を持ち、回復局面ではテーマとして意識されやすい事業構造です。
また、この銘柄については、弊社有料レポートで投機系資金が関与する案件として、昨年11月中旬に360円台で取り上げた経緯があります。時価総額が小さく、発行済株式数も限られているため、株価の値動きが大きくなりやすい特徴を持っています。
この相場の中心にあるのは短期需給と、そこに継続的に入る投機マネーです。材料面の裏付けが薄い一方で、需給が相場を動かしている状況です。時価総額は(2/11時点概算で)約140億円規模で、平時は流動性が乏しく、一定規模の資金が入れば価格は大きく振れやすい構造です。
小型株では、初動で浮動株を吸収しながら水準を切り上げ、出来高の増加とともに新規資金を呼び込む相場が形成されやすい傾向があります。本銘柄も同様のプロセスをたどっているとみられます。急騰の途中で大陰線を挟みつつも下値を切り上げてきた点は、短期資金が回転を利かせながら主導している可能性を示しています。
日足ベースで出来高の増減に合わせて値動きに強弱をつける展開は、投機主導相場でよく見られるパターンです。高値圏で大商いを伴いながら値幅が拡大する局面は、参加者の増加と流動性の高まりを示唆します。
12月中旬以降は出来高が急増し、株価は段階的に切り上げられました。価格帯別出来高では1,000〜1,500円ゾーンに商いが集中しており、売買が積み上がった出来高帯(需給の分水嶺になりやすい価格帯)とみられます。今後の相場の分岐点として意識されやすい水準です。
※ ヒーハイスト(6433)の日足
日足では5日線と25日線が急角度で上向き、MACDは拡大基調、RSIは70台(チャート表示では約73)と過熱圏にあります。ボリンジャーバンドも大きく拡張しており、典型的な加速局面です。ただし直近は長い上ヒゲや大陰線も交じり、利食いが進み始めている兆候も見られます。2,000円を維持できれば短期上昇トレンドは継続しやすい一方、1,500円を割り込めば商い集中帯を下抜ける形となり、需給悪化が急速に進む可能性があります。逆に直近の上値抵抗が意識される2,250〜2,300円を出来高を伴って明確に突破すれば、再度強気の流れが優勢となるでしょう。
業績面ではユニット製品の伸長や半導体関連向け需要回復という材料はありますが、現時点で数値的な裏付けは十分ではありません。現在の株価は業績を評価しているというより、値幅を評価している水準といえます。
本相場は企業価値の再評価というより、投機マネー主導のボラティリティ相場と位置付けられます。参加する場合は、値動きの速さを前提とした明確な撤退基準と資金管理が欠かせません。上昇が続く可能性もありますが、反転した場合の下落も速い点には注意が必要です。
弊社では、個別材料株を取り巻く多様な市場環境を踏まえ、今後の相場展開において有望な短期投資チャンスを的確に捉えることを目指しています。収益機会を最大限に活かすべく、すでに今後急騰が見込まれる銘柄を複数選定し、継続的に動向を注視しています。
また、これまで物色の中心となっていた銘柄とは異なる、新たなテーマや資金の流れに沿った銘柄群が台頭してくる展開も十分に想定されます。こうした短期物色に適した注目銘柄については、今後も弊社の有料レポートにて、詳細な分析とともに取り上げてまいります。


