アライドアーキテクツ(6081)
5月28日(先週末)の終値は1069円(+81円)となっております
小型株を物色する動きが復調な流れもあり、先週末28日はかなり強い動きを見せ、相場は一段上へ抜けた印象があります。時価総額151億円規模のマザーズ小型株ですので、値動きの軽さそのものが“買い手掛かり”となり、短期筋の流入が加速するか注目されます。
アライドアーキテクツ(6081)は有料レポートにおいて、調整一巡後の再物色期待から4月中旬に600円台で取り上げた経緯がありますが、日増し強くなる値動きから今後の展開が気になる局面を迎えております。
※アライドアーキテクツ(6081)の日足チャート
アライドアーキテクツ(6081)は、ソーシャルメディアなどを利用したプロモーションやマーケティング活動を総合的に支援する「ソーシャルメディアマーケティング支援事業」を展開。需要拡大を追い風に、「マーケティングDX支援企業として圧倒的ポジションの確立」を中期テーマに掲げており、5月12日発表された2021年第一四半期(1-3月期)決算での伸びは目を見張るものがあります。
2021年第一四半期(1-3月期)
・売上高 : 前年同期比+65.4%
・営業利益 : 前年同期比 14倍
・当期利益 : 黒字転換
・営業利益率 : 13.5%(前年同期は1.6%)
<通期業績推移>
過去の業績推移を見ると、コロナ禍前までは伸び悩んでいた様子が窺えますが、前期(2020年12月期)以降は新たな成長路線に突入した感があります。
今期末会社予想1株利益は22.71円で、時価から換算するとPER46倍の現状に割安感はありません。しかし、市場は企業業績など未来のファンダメンタルズを「今の株価」に織り込む特性がありますので、今期末以降の成長性への期待感はまだ織り込み余地があると見ております。
今の相場はまさにその最中にあり、また今期末の見通しに対する第一四半期の進捗の高さから、今後の上振れ期待も高い状況にあると感じます。
※週足
ファンダメンタルズは非常に良好ではありますが、短期目線で見た相場の現状には需給も関係してきますので、かなり高いオシレーター系のテクニカル指標が目立っていることから、足元の相場は過熱している印象は否めません。
また、チャートでは1100円台後半(1200円手前)の上値抵抗の存在にも気を遣う必要があり、目先はこの抵抗を試しに行く展開が想定されるものの、これを難なく抜けるかどうかは非常に判断が難しいところです。
跳ね返されれば、一旦調整を挟む可能性がある点は頭の片隅に入れておく必要があるでしょう。
ただ、この銘柄の過去の値動きから、短期過熱のオーバーシュートが数日続くケースも珍しくありませんので、マザーズ上場の小型株ということも考慮すれば、短期資金の流入が加速次第では一方通行の強い動きが続くことも予想されます。
相場的に、短期目線では少し調整が欲しい場面ですが、基本的にこの手の投機筋絡みで短期物色対象として市場に認知された相場は、思惑の過剰反応がまだまだ続く可能性があります。仮に上記1100円台後半(1200円手前)の上値抵抗を抜けると、2017年4月高値である1650円が意識される相場へ発展すると見ております。