大黒屋ホールディングス(6993)
7月2日の終値は110円(+23円)となっております。
今週は乱高下の展開。29日~月末に掛けて急落を余儀なくされましたが、その後の大幅な戻りを見せております。
6月末の安値では6月14日の高値である77円付近が下値サポートラインとして機能したようですが、日足のボリンジャーバンド(25日)では+1σを割り込む展開へ。急な下落に投げた投資家も多いかと思われますが、この局面では当然の反応と言えます。
今日の急激な戻りでは、ペッパーフードサービス(3053)やベルトラ(7048)、メディネット(2370)などの低位株に強い動きが目立っている様子から、“低位株“界隈を物色する投機系資金による影響も大きいように思われます。
地合いは指数の値動きが緩慢となるなか、小型株優位の地合いが続いておりますが、依然銘柄毎の物色格差は大きい状況にあります。この為、目立つ値動きを見せた銘柄には資金が集中し易い傾向が強まっており、弊社では特に低位株の動きにフォーカスを当てています。
大黒屋ホールディングス(6993)は投機筋みの案件として、5月中旬に有料レポートにおいて40円台前半で取り上げた案件です。コロナ禍で国内事業が低迷するなか、越境EC関連として注目を集め出した銘柄でもありますが、足元のボラティリティの高い値動きは、投機性資金に拠るところが大きい相場でもあります。
※大黒屋ホールディングス(6993)の日足チャート
6月29日の高値139円を着けに行く局面では、値動きの軽さそのものが“買い手掛かり”となり、介入した投機グループはこの特性を上手く利用して短期資金の流入を促し、“買いを集中的”に集めることで想定以上に大きなパフォーマンスを叩き出すことに成功しております。
今週は乱高下となりましたが、今後再びボリンジャーバンド(25日)の+2σに沿ったバンドウォークに回帰出来るかに注目する必要があると考えております。
また、小型株物色の流れのなかで、最近は特に大黒屋HD(6993)などを急騰させ、低位株を中心にその動きを活発化させている投機グループの動きを重点的にマークしており、今後レポートで取り上げていく予定です。