大黒屋ホールディングス(6993)
7月21日前場9:47時点の株価は108円(+2円)となっております。
6月29日に高値132円を着けてから調整局面を迎えていた大黒屋ホールディングス(6993)ですが、足元では株価回復の動きが見られ、徐々に上値を意識した様子が窺えます。
大黒屋ホールディングス(6993)は投機筋みの案件として、5月中旬に有料レポートにおいて40円台前半で取り上げた案件です。コロナ禍で国内事業が低迷するなか、越境EC関連として注目を集め出した銘柄でもありますが、足元のボラティリティの高い値動きは、投機性資金に拠るところが大きい相場でもあります。
~大黒屋ホールディングス(6993) 前回の記事~
大黒屋ホールディングス(6993) 今週は乱高下も週足は続伸。目先は低位株がざわつく!
※大黒屋ホールディングス(6993)の日足チャート
6月末以降の調整局面では、7月に入ってから91円付近で目処に底堅い値動きが継続しております。
日足は三角持ち合いを形成しつつあり、これを上抜く兆しが見られます。しかし、引くトレンドラインに拠って解釈が異なりますので、現状はこれを上へ抜けたか否かを判断するには時期尚早と見ております。
目ぼしい点としては、やはりボリンジャーバンド(25)の+1σ(108円)を抜けるかどうかが注目されます。MACD(26)は陽転しておりませんが、RSI(14)は60を突破しており、値動きが強くなっている様子が窺えます。
足元の出来高が盛り上がっていない様子から、今のところ強い買い圧力があるとは言えませんが、目先は出来高を伴った陽線が出るようだと、その後強い動きが続く可能性があります。
また、注目すべきポイントとして、週次の信用残高が7月初旬に2100万株超あった買い残高が、7月16日時点では1300万株台まで急低下しており、この水準は5月中旬以来の低水準まで需給調整が進んだことは、潜在的な売り圧力が大きく減少したことを意味しており、相場にはプラスに作用する可能性があります。
今後、8月5日に22年3月期第1四半期の決算発表を控えておりますが、業績は依然赤字体質の為、予め期待感のハードルは低いイベントであると見ております。コロナ禍で低迷した業績が21年上半期を目処に底打ちの兆しが見られている為、収益よりも売上高の改善・底打ち傾向が強まるかが注目されます。
投機性の強い銘柄の為、値動きの良さ自体が手掛かりとなっている側面が強い相場ですので、短期狙いでは妙味があると見ております。
目先は、足元の買い戻しの動きから、ボリンジャーバンド(25)の+1σ(108円)を上抜くかが注目され、この+1σ付近では戻り売り圧力が強まるポイントでもありますので、上抜けば6月29日の年初来高値132円を試す強い展開を想定しております。