東京オリンピックが開幕し連休明けとなった東京株式市場は、連休中のNY市場の上昇を背景に日経平均は1%を超す上昇で取引を終えております。しかし、引き続きハンセンや上海といったアジア株が軟調な流れにあり、日本株も米国株の強さに付いていけない様子も窺えます。
連休中のNY市場は好決算と通期見通しの上振れが評価され、リスクオンの流れが強まる展開。ダウ、S&P500、NASDAQの主要3指数が揃って史上最高値を更新しております。
現在の米国景気は雇用回復の遅れや新型コロナの感染再拡大などのリスク、個人消費の動きにピーク感が出てきているものの、通期見通しを引き上げる企業が相次いでおり、企業業績は好調を維持しております。また、デルタ株の影響は日本やアジア、欧州などと比べて感染者数の増加率が小さく、ワクチン普及も世界トップクラスの進捗を背景に、ここ最近の金融市場は、アジア株が下値を切り下げる中「米国一強」(米株買い、米債券買い、米ドル買い)の流れが続いております。
※日経平均の日足チャート
今日も、この強い米国株の動きにアジア株が追随できていない様子から、日本株も「夏枯れ」ムードが続く可能性があるものの、目先はテクニカル的にも買い戻しの動きが想定されます。
日経平均が足元における200日線の攻防から上へ抜けるようなら、上値は限定とは言え、戻りを試す展開が予想されます。
また、今週から決算発表が集中する為、日本株も米国市場の様に業績相場の様相を呈するかどうかは半信半疑ですが、全体の動きよりも決算を手掛かりとした個別株や中小型株へ短期資金が流れ易い地合いになると見ております。