先週は日経平均が戻りを試す展開となり、15日金曜日は前日比500円を超す上昇。週末は2日続伸で取引を終えております。振り返ればこの二週間は10月7日の安値26980円から8.45%の戻りを見せており、10月急落の6割を取り戻しております。この先29000円台前半では戻り売り圧力が強まる展開も想定されますが、急落相場はひとまず一巡してきた印象があります。
※日経平均の日足チャート
先週(~10/15)の各市場の動き (週間騰落率)
<国内市場>
日経平均株価 29,068.63 +3.64%
TOPIX 2,023.93 +3.16%
東証二部 7,683.66 +0.43%
JASDAQ 188.23 +1.17%
マザーズ 1,126.27 +1.87%
ドル/円 114.25 +1.81%
<アジア市場>
上海総合指数 3,572.37 -0.55%
香港ハンセン 25,330.96 +1.99%
韓国総合株価指数 3,015.06 +1.99%
<米国市場>
S&P500 4,471.37 +1.82%
ナスダック総合 14,897.3 +2.18%%
NYダウ 35,294.76 +1.58%
シカゴVIX 16.30 -13.16%
<欧州>
ユーロ・ストックス50 4,182.91 +2.69%
独DAX 15,587.36 +2.51%
英FTSE100 7,234.03 +1.95%
仏CAC40 6,727.52 +2.55%
<その他>
WTI原油 81.73 +3.00%
NY金先物 1,768.20 +0.61%
米10年債利回り 1.574 -2.35%
米国市場でも調整一巡感が漂っており、年内のテーパリング開始を織り込む動きが一巡しつつある他、インフレも市場に認知されてきた感があります。これら先行き懸念はマーケットに織り込まれつつあり、投資家の不安心理はピークアウトしつつあります。今後は、個人消費の強さを背景に再び企業業績へ関心が向き時期でもあり、米国株は戻りを試す可能性が高いと見ている。
投資家のセンチメントを推し量る指標であるシカゴVIX(恐怖指数)を見ると、先週末は16ポイント台まで下落しており、米国株の下落が始まった9月初旬のレイバーデイ前の水準(1か月半ぶり)まで低下している様子からも、この傾向が窺えます。
日本株もこれら外部要因に下値を支えられつつ、戻りを試す展開を想定しておりますが、目先は衆院選や7-9月期決算発表を控え、戻り一巡後は緩慢な動きが続く可能性もあると見ております。