今日の日経平均は米国株高を受けて大幅反発。終値は前日比505円高の29,06円。
NYダウやS&P500といった主要株価指数が史上最高値更新から、更に強含む気配を見せてきたことを受け、日本株へも買いが波及した印象を受けます。
※日経平均の日足
31日の衆院選を控え、自民党が議席を単独過半数獲得が危ういと危惧する向きもあり、これが日本独自の上値抑制要因となってはいるものの、米国株が再び高値を塗り替える強さを見せるなら、衆院選通過後は不透明要因の後退(リスクイベントの消化)から、見直しの動きが強まる可能性は高いと見ております。
足元インフレ懸念から米景気に鈍化の兆しはあるものの、依然高い伸びを維持しているほか、企業業績への期待感も根強い状況です。近年米国株市場は11月-1月のパフォーマンスが好調となる傾向が高く、今年もこの流れを踏襲するなら日本株も年末高へ向けた動きが期待されます。
日経平均採用銘柄は、グローバル企業の比率が高いことから国内景気よりも、コロナ禍から経済再開の動きが加速する世界景気との連動性の方が高い為、EPS(1株純利益)の増加傾向は続く可能性が高いと見ております。
10月25日時点の日経平均予想EPS(加重平均)は2055円と、コロナ禍前の水準を上回っております。時価PERは14.16倍と決して割高な水準ではありません。今後本格化する7-9月期決算発表でEPSが更に引き上がるようなら、日経平均の上値余地も拡がると見ております。