インティメート・マージャー(7072)
11月2日の終値は3680円(+20円)となっております。
値幅調整を挟みつつ、2か月以上急騰が続いている銘柄です。急騰しても尚且つ、時価総額が114億円水準と、超小型株であることから、直近の値動きの軽さには目を見張るものがあります。相場は上場来高値である2019年10月高値(4060円)水準に接近しつつあり、今後の見通しが気になる局面を迎えております。
インティメート・マージャー(7072)はDMP(Data Management Platform)に強みを持ち、ビッグデータを活用したネットマーケティング事業を展開。有料レポートでは1400円台で取り上げた銘柄ですが、レポートでは水面下でこの相場に関与している“某投機筋“の動きにフォーカスして、その値動きを追って参りました。 弊社有料レポートについてはこちら
9月後半から10月前半までは地合いの悪化に連動してボラティリティが縮小する場面もありましたが、その後急速な戻りを見せ、現状の相場は投機筋主導の展開に回帰しております。
10月後半以降の動きを見ると、値動きの軽さそのものが“買い手掛かり”となり、介入した投機グループはこの特性を上手く利用して短期資金の流入を促し、“買いを集中的”に集めることで想定以上に大きなパフォーマンスを叩き出すことに成功しております。
今週は乱高下となりましたが、今後ボリンジャーバンド(25日)の+2σに沿ったバンドウォークが継続するかに注目する必要があると考えております。
※インティメート・M(7072)の日足
一方で、今週の株価は上場来高値(4060円)に接近しており、さすがに4000円付近では戻り売りが出易い状況にあります。この様な節目接近局面では、需給のバランスが大きく変わる可能性に注意する必要があります。
各移動平均からも大きく上方に乖離しておりますので、下落に転じた場合のリスクは日を追う毎に高まりつつあります。代替CookieやDMPなど魅力的なテーマ株ではあるものの、業績は2019年9月期をピークに売り上げが伸びておりません。これは同社のビジネスシェア拡大が難航していることを意味しており、現状は手掛かり先行のみで業績が追いついていない「思惑先行型の相場」であることは肝に銘じておく必要があるでしょう。
1400円台のレポート配信から十分な値幅が取れた案件ですので、徐々にポジション落としていく場面と認識しております。ボリンジャーバンド(25日)の+2σに沿ったバンドウォークが途切れれば(+1σ割れ)、下値を模索する局面に転じる可能性が一気に高まります。
また、小型株物色の流れのなかで、最近は特にインティメート・M(7072)などを急騰させ、値動きの軽い銘柄を中心にその動きを活発化させている投機グループの動きを重点的にマークしております。今後レポートでも取り上げていく予定です。