フォースタートアップス(7089)
12月3日の終値は4750円(+170円)となっております。
フォースタートアップス(7089)は、マザーズ上場の時価総額163億円規模の小型株です。ボラティリティが高く、高成長期待株として個人投資家の人気も高い銘柄ですが、株価は3週続落と軟調な展開を強いられております。
日足では下げ渋りの兆しも見られますが、水準的には節目に差し掛かっていることもあり、目先は今後の相場の方向性を見極めるうえでも、重要な局面を迎えております。
フォースタートアップス(7089)は、主にスタートアップ企業に対して人材資源の側面からさまざまな支援をし、人材紹介が主力サービス。この銘柄に関しては、弊社有料ポートにて、投機性の高いファンド資金介入案件として、3700円台で取り上げた経緯があります。今年は上方修正を繰り返しており、短期のみならず、中長期的にもポテンシャルを秘めた銘柄と見ております。
※フォースタートアップス(7089)の日足チャート
日足では11月中旬の高値示現以降は調整が続いており、オシレーター系のテクニカル指標は売り継続を示唆。ただ、週足では13週移動平均まで下げてきていることで、11月以降の急騰相場に対する過熱感はかなり後退している状況にあります。
注目すべきは、8月の決算以降、高成長を織り込む相場が始まってから下値をサポートしてきたトレンドラインを試す動きが見られること。目先はこのトレンドラインを維持できるか注目されます。また、週足は7月以降13週移動平均線を割り込んでいないことも、これが目先のサポートラインとして有効に機能するか重要な局面を迎えております。
ファンダメンタルズは、国の成長戦略であるベンチャー支援・スタートアップ企業への支援策は増強が続く流れにあることから、同社事業を取り巻く環境は長期的に高い成長の可能性があります。今期(22年3月期)の売り上げ、営業益と共に大きく伸びている現状から、引き続き「利益成長」を織り込むポテンシャルを秘めている銘柄と見ており、中長期目線では押し目買いのタイミングを模索する局面に差し掛かっていると認識しております。
ただし、足元の地合いが非常に悪い点は注意が必要です。IT・テック関連やベンチャー、新興市場の小型株などは財務面で脆弱な企業が多く、売りの対象に易い地合いです。短期的には「思わぬ急落局面を迎えるかもしれない」という短期的な視点も踏まえ、フォースタートアップス(7089)に対しては、中長期目線で押し目買いを模索していく局面にあると見ております。