個別株・マザーズはどこまで下がるか?いつまで下がるのか?

先週(~12/17)のマザーズ指数は、週はじめに12月6日の安値を割り込んだ後、17日週末には年初来安値(8月安値993P)も更新。下落に歯止めが利かない状況となってきました。

これまでの下落で、押し目買いを好む「個人投資家による値頃感からの押し目買い戦略」はことごとく裏切られてきた格好となっており、足元の信用評価損益率の推移から、目先は追証絡みの売りを誘発しかねない状況が懸念されます。

 

※マザーズ指数の日足チャート

 

この先、どこまで下げるのか心配される局面ではありますが、今後「どこまで(水準)」下げるかよりも、「いつまで」下げるのかにフォーカスして投資戦略を立てたほうが良いと考えております。

 

今の時期は、やはり個人投資家による「税金対策売り」が意識され易い局面です。今年の受け渡しベースでの最終取引日は2021年12月28日(火)ですが、この季節要因による売りは、過去の相場を振り返ると、マザーズにおいて12月のパフォーマンスが悪い年末に関しては、クリスマス前後で反転する傾向があります。

また、機関投資家やファンド勢等の大口投資家による、年末を意識したポジション調整やロングショートの巻き戻しなども起き易いことを考えると、今週先週(~12/24)いっぱい売りが出易い地合いが続くと見ておくべきでしょう。

 

今年の年末は世界的に株式市場のボラティリティが高い傾向がありますので、一日で指数が大きく上下する日が続くと見ておくべきです。故に、値頃感からの買いは注意が必要である反面、今週末(~12/24)前後を境に買いの好機が訪れると見ております。今週は終盤に掛けて、「一番買いたくない場面」があれば、其処は買い場となる可能性があると考えております。