今週の株式市場は戻りを試す展開となっております。年始から売り込まれたハイテク株を中心に、買い戻しの動きが上昇をけん引しております。
先週後半からMicrosoftやアップル、アルファベット(Google)といった主要ハイテク企業の決算が好調だった他、今週に入りFRB主要メンバーによるハト的なコメントが相次いでいることも、買い戻しの要因となっています。この様な政策当局者による、「利上げを恐れて急落した市場」をフォローする姿勢も、急落の対する警戒感の後退につながっていると見ております。
しかし、利上げに対するFRBの政策には依然先行き不透明感は強い状況は変わっていませんので、一連の調整局面が一巡したと判断するのは、時期尚早と見ております。
目先はどこまで戻せるかが注目されますが、日経平均やマザーズといった指数は依然25日移動平均線から大きく下方に位置しており、戻りの鈍さが気掛かりです。国内でも、足元では4-12月期決算発表が本格化していることから、個別を選別する動きにフォーカスしたい局面と考えております。
※日経平均の日足チャート
※マザーズ指数の日足チャート