第一商品(8746) 金価格の動きに合わせ調整入り。前回記事から見通しとポイントを“update”

 

第一商品(8746)
3月16日の終値は195円(-10円)となっております

NY金価格が高値を行けたのは3月8日。その後の値幅調の動きに合わせるように、第一商品(8746)の株価も調整局面入りとなっております。

前回の記事から、コモディティ市況に大きな変化が出てきている経緯から、同社株においても今後の動きが非常に気になる局面を迎えております。また、足元のインフレとも関連が強い銘柄ですので、今後の見通しやポイントを“update”します。

 

~前回の記事~
第一商品(8746) 「リスク・オフ」局面で強さが光る!今後の見通し

 

同社は商品先物大手で、金価格の高騰を受け注目が集まった背景があります。弊社有料ポートでは、1月の米国市場がハイテク売りで安値を付けに行く局面において、「リスク・オフ」銘柄として120円台で配信した経緯があります。

 

原油をはじめとしたコモディティは全般的に調整入りしていることから、金価格と連動性の高い第一商品(8746)も、これに連動すると見ております。

現時点で、NY金価格は1920ドル付近で推移しておりますが、日足では50日移動平均のある1870ドル付近まで下落余地があると見ております。この流れから第一商品(8746)についても、しばらくは調整が続く見通しです。

 

※NY金CFDの日足チャート

 

※第一商品(8746)の日足チャート

 

ウクライナ停戦合意に向けた交渉が前向きに進んでいることや、米FRBが昨夜のFOMCで3年ぶりの利上げに踏み切るなど、現状はインフレを抑制する材料が出てきております。

この為、危機感から過度に急騰した原油や金をはじめとしたコモディティ価格は、しばらく調整するのは必然と言えます。

しかし、今後の注目点として、足元で世界的なインフレ(貨幣価値の下落)傾向は続いている背景を考慮すると、金価格やこれに連動する第一商品(8746)の動きは、どこかで見直しの局面が出てくると考えております。

 

昨年の春頃にインフレが指摘され始めてから、早1年が経とうとしておりますが、一向に勢いが収まる気配が見られません。ロシアがウクライナに侵攻したつい先日まで、FRBはテーパリング(資産買い入れの縮小)中だったとは言え、資産買い入れを続けていたわけですので、各国中央銀行のインフレ対応はかなり出遅れていると言えます。

 

他の先進国程では無いものの、国内でも物価と賃上げ圧力が沸々と出てきており、40年ぶりの世界的インフレの流れは当面続く可能性が高いと見ております。この為、足元の金価格においても今は急騰の反動が出ておりますが、中長期的には「高止まり」や「上振れ」の流れが続く見通しです。ちなみに2020年コロナショックで世界的な株価急落となった際も、金価格と同社株は株式市場の回復が本格的に開始された4月以降も、数か月にわたり蒸し返し物色された経緯があります。

今後は、足元の商品市況の調整がどこで一巡するかに注目しており、この流れから第一商品(8746)においても、いずれ再エントリーのチャンスが出てくる可能性が高い銘柄と見ております。

 

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