地合いは、日経平均など主要株価指数の動きに重さが出てきました。背景には、「インフレ」「利上げ」「リセッション懸念」といった、年始からのファンダメンタルズになんら変化が見られないことがあります。下げ過ぎの修正は起きても、ガツガツ強気で上値を追う「マインド」には至らない様子が見て取れます。
しかし、3月中旬以降株式市場は大きく上昇してきたとは言え、日経平均の予想PERは依然13倍台水準と割高感はありません。この為、指数が大きく売り込む動きも限られると見ております。
スケジュール的にも、波乱要因となる次回(5月初旬)FOMCまで間があることから、4月の指数は方向感が出難い展開を想定。市場の材料が乏しい局面では、「個別の材料」に関心が向き易くなると見ております。
ただし、5月以降は再び荒れる場面も出てくると見ており、見通しは流動的です。今年は「荒れる場面」と「回復局面」と、メリハリのある相場展開が続くと見ております。