FRBがタカ派な発言をすればマーケットは株安で反応する一方、ハト派な発言をすれば、今FRBが行なっている金融引き締め(利上げ及び資産圧縮)がインフレ抑制に効果があるのかとマーケットは疑問視。
インフレ対応に出遅れたFRBが制御不能に陥っているのではないかと、市場参加者は疑心暗鬼に。今はこういう不透明感が金融市場を覆っており、これが今の株価指数の値動きに出ています。
下げ相場の悪材料は、引き続き「インフレの高騰と金融政策」、「ロシア・ウクライナ戦争」「中国の対コロナ政策に伴うロックダウンの長期化」の3点。GW前と、先行き不透明感は変わっていません。
ただ、これらうちどれか一つでも先行きが晴れてくると、マーケットは好材料と捉える可能性があります。
また、目先は利回りの上昇が続く米国債(10年債)の動きに変化が出てくるようであれば、株式市場に買い戻しの動きが出てくる可能性があります。
今年は、見通しは流動的ですが「荒れる場面」と「回復局面」と、メリハリのある相場展開が続くと見ております。この為、投資家も「休む場面」と「動くべき場面」とのメリハリが重要。