相場が一変したジャクソンホール後の動き

 

東京市場では、昨日今日と売りが先行するも、その後は押し目買いが優勢。日経平均は28000円の攻防となっています。日経平均の日足が陽線となっている様子から、恐怖心はすこし後退した印象。しかし、不安定な地合いが継続中です。

一方、先週末からの株安の震源地である米国株はかなり弱気なチャートとなっています。日本株は米国株ほど下げていませんが、マネーフロー的に欧米株への売りが激しい中、相対的に買い易いアジア株の下げが限定的となっている印象があります。

しかし、今年は米国の金融政策がマーケットに大きな影響を与えていることから、連動性は続くと見ています。

 

※日経平均株価の日足チャート

 

 

※S&P500の日足チャート

 

注目はシカゴVIX(恐怖指数)。昨日の終値時点では26ポイント台で推移していますが、相場の方向性がした下なら、まだまだこの数値(恐怖心)は上昇する余地があります。これは株価の下落余地がまだまだ残されている可能性を示唆しています。

 

米国の金融政策を占う上で、今後FRBの利上げ姿勢と、これ大きな影響を与えるインフレ見通しが注目されます。

9月は、20日~21日のFOMC(米連邦公開市場委員会)への関心が高まっていくことになりそうですが、目先は2日の8月雇用統計、そして13日の米8月CPI(消費者物価指数)などが相場を大きく動かすイベントとして注視しておく必要があります。

また、国内市場では米国金利上昇期待が高まっていることを背景に、急激な円安の動向にも注視。これが国内景気と株価にどのように作用するか注目されます。

 

※ドル円の日足チャート