マイクロ波化学(9227) 乱高下もここが踏ん張りどころ、目先の注目点

 

マイクロ波化学(9227)
12月20日の終値2644円(-150円)となっております

ここ一ヵ月程は2500円を挟んで揉み合いが続いていましたが、先週は東証による信用取引に関する増担保規制の解除を受け、週末に掛けて強い動きを見せました。まるで11月の高値を試す展開へ発展するかとも思われましたが、きょうはグロース市場の大幅安を受けて大きく失速しています。

きょうのマザーズ指数は5%超の下落を見せるなど、中小型株物色に黄信号が灯っており、マイクロ波化学(9227)においても今後の展開が気になる局面を迎えています。

 

※ マイクロ波化学(9227)の日足

 

同社は、今年6月に東証グロース市場に新規上場。電子レンジなどで使われるマイクロ波プロセスの研究開発やマイクロ波プロセスを用いた製造・販売及びライセンス事業を手掛け、マイクロ波による省エネ製造技術などで注目を集めています。

カーボンニュートラルへの関心の高まりなどから、同社の新規契約獲得数は順調に推移。会社見通しでは、今期末は黒字転換を予想。

この銘柄は弊社有料レポートにて脱炭素関連としての材料性に注目し、出遅れを指摘。今年10月に急騰した後の調整局面において、800円台で取り上げ、11月後半に掛けて3.5倍化した経緯のある銘柄です。

 

注目すべきは、10月以降の相場では地合いの軟化を受けても下値が固いこと。急騰後の高値圏で利益確定を消化しながら、それに対する新規の買いも入っている様子が見られること。この銘柄の材料性自体が思惑を先行させ易い特徴があり、投機性の高い資金が流入し易い背景があります。

しかし、足元では急速にグロース市場の軟化が目立っており、下げ幅が大きくなっていることから、目先はマイクロ波化学(9227)の日足で押し目買いが意識されている25日線移動平均で下値がサポートされるかに注目。

 

押し目に対する投資家の買い意欲が続くならば、投資家の入れ替わりが進むことで、短期需給は今後改善すると見ています。今後、25日線移動平均で下値がサポートされるなら、利益確定売りが一巡してくると再度上を試す展開を想定。

一方で、軟化する地合いの流れを受け、投資家のセンチメントが悪化するようなら、投資家の押し目買い意欲は後退する展開も想定されよう。その判断基準として、目先は25日移動平均を維持できるかに注目したい。

 

弊社有料レポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。

有料レポート >> 「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選