スマレジ(4431)
1月23日 14:09現在の株価は2396円(+146円)となっています
株価は昨年10月以降、25日移動平均を下値支持線とした上昇基調が継続しています。きょうもグロース株見直しの流れに乗り、年初来高値を更新。
一方、株価上昇と共に時価PERは110倍台まで水準を切り上げています。決して低いとは言えない水準にあり、今後どこまで株価を伸ばせるかに注目が集まります。
スマレジ(4431)は主に、小売・飲食店向けに決済ソリューションサービスであるクラウド型POSレジ「スマレジ」を展開。昨今の決済ソリューション市場全体の需要拡大を背景に、同社のシェアも拡大基調が続いています。
またこの銘柄は、弊社有料レポートにて9月の戻り高値を突破した11月後半時点で、新たな上昇ステージの突入に注目して取り上げた経緯の銘柄でもあります。成長性に対するポテンシャルは高く、依然ピークを付けえた印象も無く、ポテンシャルの高さが注目されます。
※ スマレジ(4431)の日足チャート
この手の成長性に対する期待値の高い銘柄は、PERが高騰するというグロース株特有の傾向がよく見られます。株価は未来を織り込む特性がある為、成長性という高いポテンシャルを先行して織り込む投資家心理に依る現象と言えます。
スマレジ(4431)は過去の相場で、2021年8月に高値4395円のピークを付けており、この当時のPERは201倍まで買われた経緯があります。現在のPER110倍は、同社の成長性に陰りが見えていない現状においては一概に高いとは言い切れません。
グロース株で高PERが許容されるポイントとして、「成長性に陰り」が見えていないことが非常に重要です。この為、スマレジ(4431)に関しては「月次登録店舗数推移」といったIRに、株価が過敏に反応する傾向があるのもその為です。
スマレジ(4431)の今期末(23年4月期)の業績見通しは増収減益。広告宣伝費や人件費増が重石となり、減益見通しですが、昨年M&Aしたロイヤルゲート社の売り上げが寄与し、売上高予想は前期比30%増と、同社のシェア拡大が続いていることを示唆。
昨年後半からは、提供する「スマレジ」の登録店舗数は、加速の気配すら見せており、今後の高い成長性を織り込も動きが、最近の見直し買いに繋がっていると見ています。
また、昨年の株式市場は世界的なグロース株売りの流れから、同社株も例に洩れず大きく値を消しました。しかし、昨年後半から欧米でのインフレにピークアウトの兆しが出てきた昨今は、グロース株への見直しの動きが出ています。
この物色の流れは最近堅調なマザーズ指数の動きからも見て取れます。スマレジ(4431)のような新興株にとっては追い風の地合いにあると言えます。
日足のテクニカル指標ではRSIなど、短期的に買われ過ぎを示唆するサインが散見されるほか、弊社では長期チャートから2400円付近では戻り売りが出易い水準にあると見ています。ただ、これらをもって売り時と判断するのは時期少々と見ています。
この為、目先は株価が伸び悩む可能性はあるものの、高いポテンシャルを秘めていることや、グロース株見直し地合いを考慮すると、次回の四半期決算まで次の節目となる2900円台を目指す展開も十分想定されると考えています。
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