DNAチップ研究所(2397) 思惑が先行型のバイオ株、投機筋の動きに注目

 

1月から投機性の高い資金による物色が続いている銘柄です。2月14日には1125円の高値を付けたものの、その後は値幅調整を余儀なくされています。ここ2営業日は下げ渋りの兆しも見られますが、増し担保増加措置に伴う需給悪化による売りが一巡したかどうかは定かではありません。

一方、現状の地合いは様子見ムードの強い相場のなか、投機性の高い資金による選別色の強い物色環境が続いています。この為、投機資金主体で物色が進んできたこの銘柄に関しても、短期資金が流入による物色が再燃するタイミングに関心が持たれます。

 

同社はDNA、RNAといった核酸の測定技術に強みを持つバイオベンチャー。研究機関などの顧客からDNAチップ開発や遺伝子解析を受託する研究事業を基幹とします。

この手のバイオ関連株は、業績や決算よりも新薬の臨床試験の進捗具合や新規開発等の材料に株価が大きく反応する特性がある為、株価の動くメカニズムが他の新興グロース株と若干異なる点は心得ておく必要があるでしょう。

 

この銘柄に関しては、ブライトパス・バイオ(4594)やキャンバス(4575)などと同様に、弊社有料レポートにて投機性の高さに注目して取り上げた経緯があります。

どの銘柄もボラティリティの高い点においては通じるところがあり、思惑が先行する格好で株価が動意となると、一方通行の上昇となり易い傾向が多分にあります。

 

※ DNAチップ研究所(2397)の日足

 

日足の価格帯別出来高では、720円付近から820円付近の出来高が盛り上がっていることから、このレンジまで下げてくると、売りに対する需要は減少すると見ており、このレンジ付近では下値が底堅くなる可能性かあります。この為、時価からもう一段の下落余地が残されている可能性に注意。

 

また、14日の高値示現以降に大きく値幅調整したとは言え、依然25日移動平均線の上で推移しており、これを底堅いと見るか、調整不足と見るかは意見が分かれるところです。日足のMACDにおいても、陰転してからまだ日が浅く、引き続き調整局面となる可能性は否定できません。

投機筋絡みの相場の為、今の物色傾向ならいずれ再動意となる可能性を秘めていますが、押しの深さを計る意味では、もうしばらくは様子を見る必要があると見ています。

 

弊社有料レポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。

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