サンケン電気(6707)
2023年6月13日の終値は13,060円(+920円)となっています
株価は先週から徐々に騰勢を強めており、きょうは年初来高値を更新しています。
同社はパワーモジュール、パワーデバイス、センサーなどを手掛ける半導体専業メーカーです。自動車向け磁気センサーでは世界で高いシェアを占めています。物色テーマとしては「パワー半導体」関連銘柄として高い成長性が注目されています。
この分野は世界市場の規模拡大に伴い、関連銘柄の中でもその恩恵を受けている銘柄が物色の対象となり易い傾向があります。
また、この銘柄に関しては2月後半に9000円にて弊社有料レポートで配信した案件です。その後は10000-12000円のボックス相場が続いたものの、ようやく今週に入り上放れに成功した経緯のある銘柄です。
※サンケン電気(6707)の日足チャート
日足はMACDおよびRSIが買い継続を示唆。RSI(14日)が70.96%と、やや買われ過ぎを示唆しているものの、この銘柄の過去の相場では、今年3月や昨年11月の相場時のようにピーク時は88%付近まで上昇するケースも珍しくありません。依然上昇余地が残されている可能性があります。
一方PERは20.31と、バリュエーション的には同業他社と比較して割安感はありません。しかし、市場規模の拡大と同社業績への期待値の高さから、5月決算発表前はPER40倍付近まで買われていたことや、期初の通期見通しがやや控えめなことから、今後の増額修正への可能性も織り込む余地があると見ています。
また、短期目線で注目すべき点として、売り長(信用倍率0.98倍)状態が続いている相場であること。信用取り組み妙味があり、売り残が多いことで下がりにくい相場と言えます。足元の上昇に伴い、さらにカラ売りが増加するようなら、踏み上げし易い需給が続く可能性がある点も考慮しておく必要があります。
相場は青天井状態のため、上値の目安は示すのは難しいものの、長期目線は、利益成長が続いている銘柄ですので、これに陰りが見ていない現状は、IRなどをこまめにチェックしつつも黙ってホールドとなります。
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