enish(3667)
2023年6月16日の終値は625円(-150円)となっています
今週は800円を挟んで乱高下が続いていましたが、きょうは大きく値を崩しています。一気に600円台前半まで急落しており、週末に掛けての急変動で需給はかなり悪化しているものと見ています。
enish(3667)は、モバイルゲームの企画・開発・運営するゲーム開発会社。人気テレビアニメ「ゆるキャン△」初のオンラインゲームリリースに対する期待感から、5月後半から強い相場が続いていました。
新作リリース前の期待感による思惑先行型の相場であり、投機性の強さから、値動きはかなり荒い展開を見ています。
また、この銘柄は弊社有料レポートで2月後半に350円付近で配信した銘柄。投機筋が絡みの案件として取り上げた経緯があります。
※enish(3667)の日足チャート
株価は今年2月に318円でボトムとなってから、徐々に回復傾向が続いていました。特に「ゆるキャン△」の正式リリース日が発表された3月後半以降は、上昇基調が鮮明化しています。
その後二度に亘るリリース日延期で乱高下する場面もありましたが、このゲームに対する事前登録数100万人突破したことや、リリース(6月15日)に向け急速に事前登録者数が伸びたことを手掛かりに、投資家の期待値が急上昇。これが急騰相場へ発展した経緯があります。
しかし、実際の業績に対する影響は未知数でありため、思惑先行型の投機相場である点は留意しておく必要があります。
この手のゲームは前評判が高くても、その後の売上につながるかはユーザー評価や評判が大きなカギを握ります。
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメントコンテンツの企画、開発、販売および運営の大手であるスクエニ(9684)の大型タイトルなどもそうですが、特に正式リリース日を境に、事前期待と実際の評価が大きく異なることは珍しくありません。
このため、enish(3667)の「ゆるキャン△」に関しても、6月15日の正式リリースを契機に相場は一旦材料出尽くしとなった印象があります。
株価は800円台で商いをこなした後の急落ということで、需給はかなり悪化していると見ています。目先的には、少なくとも560円付近まで調整余地があると見ています。
しかし今後の株価の動向は、今回新たにリリースされたゲームに関連する売上がどの程度業績に寄与するか次第となりますので、そういう意味では依然可能性を秘めていると見ています。
イメージとしてはリリース前のお祭り相場は一巡した感がありますが、業績への寄与度はまだこれから推し量っていくため、その前に急落している現状は再度買いを意識しても良い局面と見ています。
今後のダウンロード数やアプリ売上ランキング、IRやリリース情報を注視しつつ、足元の調整局面は慌てずに押し目を買いで狙うのも一考と考えています。
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