先週末の株式市場は、米国株高を受けて日経平均が大幅続伸。8月中旬に31000円台前半まで売られた後は、一転して戻りを試す展開が続いています。
値動きだけ見ると、日経平均が重要な節目である33500円を突破していることはポジティブと言えます。ただ、週末15日の米国株が大幅下落となったことは、東京市場が本日敬老の日で休場のため、まだ相場には織り込まれていません。
今週は米FOMCや日銀金融政策決定会合など、金融政策イベントが相次ぐため、様子見ムードが強まる見通し。また発表内容次第では、市場が大きく揺れる展開も想定されます。
さて、今後の株式市場の鍵を握るのはやはり、FRBの金融政策と米国株の動向になります。米国内のインフレ期待は大きく後退しているものの、一方で、原油価格が再び上昇基調を見せていることで、政策当局の利下げ転換が遅れる可能性から、積極的に株式買いに踏み切れない投資家も多そうだ。この辺の投資家心理が、最近のS&P500やNASDAQのチャートからも窺い知れます。
FRBの金融政策の変わり目が近いと薄々感じながらも、その転換点がはっきり見出せない状況にあります。これが今の緩慢相場に繋がっている印象があります。
現時点では、9月前半の様な波乱含みの相場展開が10月に掛けても続く可能性はあると見ていますが、大きく崩れる展開は想定していません。
現状は、歌舞し市場の方向を見出だすのが難しい局面ではあるものの、昨年からのインフレと利上げ基調が終盤から転換に差し迫っている確度は高く、年末に掛けて市場は楽観する場面があると見ています。
今は、相場方向性を見出すには時期尚早ですが、日経平均は年始~6月の年初来高値までの上昇に対する反動で調整局面となっています。ただ、それも終盤に差し掛かりつつあると見ています。
既に起きたことを受け入れた上で、今後のチャンスを模索すべきと考え、今の様な局面は個別銘柄の動きに目を向けたい。市場全体が下押す場面があれば買いの好機と見ています。
先週の個別株の動きでは、弊社有料レポートで8月前半に取り上げたアジャイルメディアN(6573)や7月後半に配信したエスケーエレク(6677)、8月中旬配信のJMC(5704)などが上値を意識した相場展開で高値を更新しています。
先行き不透明感はあれども悲観一辺倒ではない地合いです。いくつかの銘柄は、特定筋が関与している案件でもあり、混乱に乗じ短期資金が流入する状況となっています。
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