ジェイ・イー・ティ(6228)
2024年4月26日の終値は3870円(+370円)となっています
ジェイ・イー・ティ(6228)の株価は、年初来高値を2024年4月9日に4,965円で記録し、年初来安値は2024年3月15日に2,350円でした。この値動きは同社の時価総額が400億円規模の小型株であることも背景にあり、株価が短期間で大きな変動を見せる銘柄であることを示しています。短期値幅取りに適した銘柄であることも踏まえ、投資戦略を立てる必要があります。
ジェイ・イー・ティ(6228)は半導体洗浄装置の開発・設計・製造販売を主に手掛ける半導体関連銘柄です。主に韓国、中国、台湾の半導体メーカーを取引先に有し、Samsung Electronics Groupに対する売上高が高め。
また、この銘柄に関しては弊社有料ポートにて、AI開発競争を背景とした半導体市場の成長期待から3月後半に2700円付近から注目している銘柄でもあります。それと同時に、値動きの変化が大きい銘柄であり、投機性の高いファンド資金介入案件としても注目しております。
AI開発の競争激化に伴い、半導体の需要は高まり続けています。この需要の増加は、フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の動向からも明らかで、半導体市況の好調さを示しています。特に、ジェイ・イー・ティ(6228)のような半導体部品・関連銘柄は、成長性が確認できる銘柄として注目されており、弊社でも引き続き上値を意識した投資戦略を意識しています。
株価の動きにおいて注目すべき点は、2023年4月以降の市場全体の調整局面に入る中で、ジェイ・イー・ティ(6228)が逆行高を見せたことです。株価は2023年2月9日に発表された決算で高値をつけた後、3月後半まで調整局面にありました。しかし、その後の市場の軟調な環境下でも、投資家が買い上がる様子が見られ、同社の将来性への期待感を示しています。
この株価の動きは、投資家にとって重要な情報であり、今後の投資判断に影響を与える可能性があるでしょう。
※ ジェイ・イー・ティ(6228)の日足チャート
今後の半導体市場の動向とジェイ・イー・ティ(6228)の業績に注目が集まる中、投資家は市場の変動に対応した柔軟な投資戦略を取ることが求められます。相場の現状は、4月9日に4,965円の年初来高値を記録して以降、4月23日の安値3,200円まで約35%下落しました。その後、先週末(4/26)の終値である3,870円まではやや回復基調を見せています。
しかし、オシレータ系のテクニカル指標であるMACDは4月16日に陰転してからは引き続き売りを示唆しています。また、現状のRSIは50%を上回っており買い継続を示唆しているものの、相場のモメンタムが好転していると判断するには時期尚早と思われます。今後RSIが50%を割り込むようならば、調整が長引く展開をイメージしておく必要があります。
また、今後5月10日には第一四半期(2024年1-3月期)の決算発表を控えていることも考慮すれば、現状はイベント消化待ちで積極的に動く場面ではないと考えています。
業績への成長期待から押し目は買い場となる可能性が高いと認識していますが、決算発表と今後の見通しを見てから判断しても遅くはないでしょう。
記事冒頭で書いたように、ジェイ・イー・ティ(6228)の株価は短期間で大きな変動を示す銘柄であることから、一方通行の極端な値動きを見せる傾向があります。しかし、同時に半導体業界の成長とともに、秘めた同社株のポテンシャルについてもバランス良く評価する必要があります。今後再び4月9日の高値水準を試しに行く展開は十分想定される銘柄であると認識しています。
弊社有料レポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。