ひとこと・・・ 石破首相辞任を受け物色傾向に変化あり、「タカイチ・トレード」への意識高まる

 

きょうの物色動向は、日経平均の大幅上昇に連動し、中小型株中心の新興市場にも資金が戻りました。東証グロース市場250指数は先週末まで3週続落後となりましたが、きょうは反発しており、調整ムードの中でも選別的な物色が進んだ点が注目されます。次期自民党総裁に高市早苗氏が有力視され、海外勢の間では「タカイチ・トレード」も意識される状況。

個別では、CAICA DIGITAL(2315)やエス・サイエンス(5721)、タスキ(166A)など低位株への短期資金流入が目立ち、大商いを伴う急騰が続きました。一方、HMcomm(265A)やDMP(3652)、インティメート・マージャー(7072)など、生成AIやデジタル広告関連のテーマ株も軒並み大幅高となり、テーマを意識した投資行動が強まっています。

また、FFRIセキュリティやサイバーセキュリティクラウドなどセキュリティ関連株も堅調で、石破首相辞任による政治リスクや円安進行を背景とした政策期待が買い材料となったと見られます。きょうの動きからは、低位株、AI関連、セキュリティの三分野に資金集中が鮮明です。