株式市場は、日経平均が4万円割れで調整ムードが強まる展開。この流れは、米国株を含む世界的な株式市場の動きを反映していると言えるでしょう。先週末の、米クラウドストライクのソフトウエア更新に端を発した世界的なシステム障害を受けて、先週末の米国株式市場が大きく下落した影響もありますが、それ以前から調整ムードの強まりを示す兆候は出ていました。
今年の米国株は、すでに「PERが割高」「まだ今年はまとまった調整がない」「大統領選挙の年は11月まで先行き不透明感から下落し易い」などの現状を踏まえると、目先は調整の可能性が高まっていると見るべき。この動きには足元不安定な動きを見せている日経平均も連動する可能性が高いでしょう。
乱高下するドル円の影響を大きく受けている日経平均や指数インパクトの高い大型株は先行き不透明感が強い一方で、小型の東証グロース市場銘柄は、押し目買い好機と見ている。
最近ようやく出遅れ修正の気配が出てきた新興市場銘柄は、先週200日移動平均を一時回復。その後再び割り込んではいますが、2000年コロナ以降の安値圏に沈んでいる状態から、出遅れ修正が始まったばかりの新興市場は、史上最高値を塗り替えてきた日経平均や米国株の主要株価指数とは異なり、見直し余地が大きい。
基本的に個別株物色は循環物色の流れが根底にありますので、6〜7月に高値を付けた銘柄は上値の重い展開が予想される一方で、4月中旬以前に高値を付けてこれまで調整中にあった銘柄や、新たな相場が起きそうな出遅れ銘柄などは、見直し余地が大きいと見ています。
※上記は有料レポートで配信した銘柄と配信翌日始値からの上昇率
最近の個別株物色では、有料レポートでも配信した、オンコセラピー(4564)やペプチドリーム(4587)などのバイオ関連株に加え、低位株物色からメタプラネット(3350)、成長加速のトリプルアイズ(5026)などが高値を更新しています。
このように、市場全体の調整ムードの中でも、特定の銘柄や市場セグメントに注目することで、投資チャンスを見出すことが可能です。今後の市場動向を注視しつつ、適切なタイミングでの投資を心掛けることが重要です。
弊社では、今後急速に値を吊り上げると想定される案件をいくつかマークしており、これまでとは異なった銘柄が火柱を上げてくる展開も十分想定されます。このような新手の短期物色に適した銘柄を、今後も弊社有料レポートで取り上げていく予定です。調整ムードが強まる中でも、適切な投資戦略を立てることで、利益を上げるチャンスは十分にあります。株式市場の動向を注視しながら、賢明な投資判断を心掛けましょう。