個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。


今週の株式市場は、米イランの戦闘終結合意報道による地政学リスクの後退を起点に、米国でAI・半導体株が再加速し、その流れが日本株にも波及する展開となりました。
中東情勢の緊張緩和により、原油高やインフレ再燃への警戒がいったん和らぎ、投資家の関心は再びAIデータセンター投資や半導体需要の強さへ戻りました。米国市場では、いったん半導体株に調整を挟みながらも、週後半にはナスダックやSOX指数が持ち直し、AI・半導体関連への資金回帰が鮮明となりました。
この動きは日本市場でも東京エレクトロン、アドバンテスト、ソフトバンクグループなど日経平均への寄与度が大きい銘柄の上昇につながり、日経平均を大きく押し上げました。
一方で、FOMC後の金利警戒やドル高は重しになりましたが、今週の相場の主役はあくまで地政学リスク後退とAI・半導体株への資金回帰でした。今後はAI・半導体株への資金集中が続くか、それとも過熱感から一度調整を挟むかが焦点です。現時点では相場の基調は強いものの、日経平均主導の上昇色が濃く、個別株では追いかけ買いよりも押し目を待ちながら選別する局面だと見ています。

