個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。
きょう(7月21日)の東京株式市場は、前週まで大きく売り込まれていたAI・半導体関連株に買い戻しが入り、日経平均は大幅に反発しました。韓国半導体株の持ち直しも安心感につながり、アドバンテストやキオクシアHD、ソフトバンクグループなど値嵩株が指数を押し上げました。ただしAI投資の継続性や収益性への懸念が解消したわけではなく、現時点では本格反転というより急落後の自律反発とみるべきでしょう。
グロース250指数も反発しましたが、上昇率は日経平均やTOPIXに比べ限定的でした。個人投資家や短期筋は市場全体を買うのではなく、好決算株や上方修正銘柄、直近IPO、材料株など値動きの出やすい銘柄に照準を絞っており、戻り売りも残るため、グロース市場全体への本格的な資金回帰には至っていません。
今後の東証全体は、米ハイテク企業の決算とAI・データセンター投資方針を確認しながら、半導体株の戻りが続くかを見極める展開となりそうです。グロース市場では、大型株の反発が一巡した後に短期資金が中小型株へ移る可能性があります。現状は全面高を追うより、業績や材料に裏付けられた個別株を選別する局面だと考えます。


