ダントーホールディングス(5337)
2月18日の終値は335円(-5円)となっております
ダントーホールディングス(5337)は時価総額100億円規模の小型株で、値動きの軽さが投機性資金を引き付け易い特徴があり、2月初旬から騰勢を強めてきた銘柄です。
直近の動きでは、200円台から400円台まで株価を吊り上げ、21年3月の戻り高値水準を試す動きに至りましたが、今週は14日の決算発表を挟み3週ぶりの下落となっております。
※ダントーホールディングス(5337)の日足チャート
日足を確認すると、急騰と共に拡大してきたボリンジャーバンドが週末に掛けて+1σを割り込んでいることやMACDの陰転が近い様子から、調整局面入りした可能性が高いと見ております。2018年以降赤字が続いている企業のため業績に対する注目点は乏しく、相場を左右する要因はその特性の高さと、短期需給にあると見ております。
ちなみにFRONTEO(2158)に関しては、弊社有料ポートで機動性の高い某投機筋介入案件として、12月に200円台前半で取り上げた経緯があります。
かつて2020年の急騰相場では、3か月掛かりで急騰と調整を繰り返しながら株価を10倍増(100円付近→1000円台)させた経緯のある投機性の高い銘柄でもあります。今月の上昇局面は、この2020年の急騰相場以来の値幅を記録している様子から、まだまだこの相場は終わらない可能性があると考えます。
地合いは欧米の金利動向を睨みつつ、為替や海外市場の動きに大きく振り回され易い状況が続いておりますが、個別株を物色する流れの中にはダントーホールディングス(5337)をはじめ、リミックス(3825)やアスカネット(2438)といった「投機性の高い銘柄を一本釣り」する動きが続いております。
現状は、この手の投機性の高い銘柄へ短期資金が集中し易い環境にあり、またマネーゲーム化し易い傾向にも注目する必要があります。このため、ダントーホールディングス(5337)の株価は、短期目線ではしばらく調整局面が続く可能性があるものの、今後どこかで再び高値を取りに行く動きを想定しております。
調整局面における下値の目処として2020年の急騰相場に注目。この当時の相場の特徴として、この銘柄は急騰と調整を繰り返すメリハリのある相場の中で、25日移動平均が重要な下値サポートラインとして何度も機能していたことが挙げられます。今後の相場を見極める上でも、同ラインが重要なカギになると見ております。