短期3.8倍まで急騰したエッジテクノロジー(4268) 今後の方向は?

 

エッジテクノロジー(4268)
4月8日の終値は1135円(-25円)となっております。

3月は怒涛の買い上がりで短期3.8倍まで急騰した銘柄だけに、最近はお問い合わせの多い銘柄でもあります。しかし、3月30日の高値1857円示現後は大きく値幅調整が進んでいます。

今週は先週からの急落が続き、直近高値から40%近い下落。1100円付近を目処に下げ渋りの兆しも出てきておりますが、同時に戻り売り圧力も、依然強い様子が見られます。

同社はAI実装の支援およびビッグデータ解析を手掛けるITコンサルティング。弊社有料レポートでは、IPOの見直し余地に目を付けた投機系ファンドが関与する案件として、400円台後半でレポート配信した経緯のある銘柄です。

 

※エッジテクノロジー(4268)の日足チャート

 

日足は3月30日の高値である1857円を示現後に大きく値を崩しており、4月7日には1080円まで急落。5日移動平均を割り込んでからは見切り売りが加速した様子が見て取れます。

足元の下落幅は‐41.8%に達しておりますが、今週は下げ幅が小さくなるに連れて出来高も減少傾向。見切り売りはピークアウトした兆しが出ております。

今週は1100円付近では押し目買いにより戻りを試す場面も見られましたが、5日移動平均線回復には至っておらず、同時に戻り売り圧力の強い様子も見受けられます。

 

オシレータ系のテクニカル指標であるMACDは売り継続を示唆。RSIは50ポイントを上回っておりますが、この調整で目先の底を打ったかどうかの判断は、現時点では難しい状況です。

テクニカル面からから調整局面が続いていることは確かで、1100円付近や1000円付近などの押し目買いが意識され易いやすいポイントで、下値がサポートされるか注視する必要がありそうです。

この相場は、ボラティリティが高く、短期需給が相場の大きなカギになっている銘柄だけに、現時点で今後の方向性を判断するのは時期尚早と考えております。もう少し日柄と商いの消化が進むのを待つ必要があります。

 

この手の新興市場銘柄では、急騰後にボリンジャーバンドの+1σを割り込むケースでは、その後25日移動平均をも割り込んでしまう展開が目立ちます。この為、依然下値余地が残されている可能性が高いと見ております。

一方、現状は介入している「投機筋の再攻勢はあるのか?」が注目される局面でもあります。足元の不安定な地合いでは、個別株物色は一部の新興市場銘柄や投機性の高い銘柄がスポットで物色され易く、このようなターゲットが物色難で行き場を失った短期資金の逃避先として、集中的に流入し易い可能性がある為です。

ボラティリティの高さから短期間で相場が大きく転換するケースも珍しくありません。この場合の目安として、終値で5日移動平均を突破後、ボリンジャーバンドの+1σ上へ再度浮上できるなら、相場は再び強気に転換する可能性があるでしょう。

 

いずれにせよ、繰り返しになりますが、現時点で今後の方向性を判断するのは時期尚早と考えております。

 

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