アルメディオ(7859)
12月5日の終値は624円(-46円)となっております
株価は11月25日に828円まで買われたのち急落。現状は利益確定売りが優勢で、これまでの急ピッチな上昇に対する反動が出ています。
10月は200円台で推移していた銘柄が、1か月間で800円台まで急騰するというエキサイティングな相場の後だけに、激しい値動きに戸惑いを隠せない投資家も多いようです。
アルメディオ(7859)は低位株物色の流れから、この手の銘柄を得意とする某投機系資金が水面下で関与している相場として弊社有料レポートで取り上げた経緯があります。最近の乱高下でお問い合わせが増えている銘柄の一つでもあります。
現状は、投機性の高い銘柄が選好物色され易い地合いです。
アルメディオ(7859)のように、価総額が116億円と小規模で値動きの軽い銘柄は、過去にも類似した物色傾向の地合いにおいて、値幅取りの展開を見せた経緯があります。特に同社は業績改善の兆しが顕著で、思惑が先行し易い背景も短期資金の流入を加速させた背景にあります。
注目すべきは、海外売上げが収益の8割超を占めていることから、円安の恩恵が業績にも反映されていること。四半期決算は売上、利益ともに改善の兆しが顕著に見られ、今後の業績に対して過大評価され易いことも今回の急騰相場の背景にあります。
※ アルメディオ(7859)の日足チャート
日足を確認すると、オシレーター系テクニカル指標であるRSIがピーク後に下落基調が鮮明となっています。相場のモメンタムが下向きである様子が確認できます。またMACDが陰転してばかりであり、現状は調整の初期段階にある可能性があります。
既に株価はここ1か月程度で、200円台から800円台まで急騰していますので、投資家が関心を示す材料性は既に株価に織り込まれている印象を強く受けます。投機性の高さ故に、短期的には過大評価されている感は否めません。
ただ、注目すべきは業績に大きな改善傾向が今も続いていることが挙げられます。四半期決算の推移を確認すると、最近は黒字化が定着しつつあるほか、売上高の成長が目を惹きます。
肝心なのはこの流れが「持続性」のあるものかどうかが、長期的な視点では重要なポイントとなります。業績改善期待が続く間は、急騰と調整を繰り返しながら水準を引き上げていく可能性があると見ています。
しかし短期目線では、急騰の反動と短期的な買われ過ぎにより、しばらくは冷却期間が必要と見ています。
一方、この手の投機性の高い銘柄は、足元で活動意欲旺盛な投機筋のターゲットとなり環境が続いています。積極的な個人投資家も、これに追随し易い地合いは年末まで続く可能性があると見ています。
10月後半以降、個別株物色は「木を見て森を見ず」のスタンスで臨む相場が続いています。
指数は戻りに対して気迷いムードが抜けませんが、リスク許容度拡大に伴い、物色余地が光る銘柄が依然多く散見されます。
弊社有料レポートで取り上げた、タカトリ(6338)やクルーズ(2138)アルメディオ(7859)といった急騰相場に続く値幅取り候補をいくつか発掘しております。今後有料レポートでも取り上げていく予定です。
弊社有料レポートでは、毎日地合いや投機性資金の動きに合わせた「短期値幅取り候補」を1銘柄厳選して、レポート購入様へ配信しております。ご興味のある方は、一度お試し頂ければと思います。