個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。


週末の東京株式市場は、米国発のAI・半導体株高を受け、日経平均主導で強い展開となりました。米デルがAIサーバー需要の強さを背景に見通しを引き上げ、NY市場で急騰したことが好感され、東京市場でも半導体製造装置や値がさハイテク株に買いが入りました。
一方、東証グロース市場は大型株高に追随できず、グロース250は急反落しました。プライム市場に資金が向かうなか、グロースでは利益確定や週末の持ち高調整が出やすく、短期資金も、データ関連など値動きの出る一部銘柄に限られました。
週末の米国市場では主要3指数がそろって最高値を更新し、S&P500は9週連続高となりました。ただ、ホルムズ海峡やイラン情勢への警戒は残るものの、株価を大きく動かす材料ではなくなりつつあり、投資家の関心は米AI・半導体株へ移っています。
来週は、AI・半導体関連の業績期待が続く限り、主力株中心の東京市場は下値が堅いとみます。ただし、金利上昇や急騰後の利食いには注意が必要です。グロース市場は全面高ではなく、材料株の選別物色が続く展開を想定しています。個人的には、指数の強さを過信せず、資金が実際に残っている銘柄を絞って見る局面だと考えます。

