個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。しかし、広大な金融マーケット全体のマネーの流れを把握していくことは個別株においても非常に重要です。
2024年12月23日、日経平均株価は7日ぶりに反発し、前日比459円高の39,161円で取引を終えました。寄り付きでは338円高で始まり、一時39,000円を回復する場面もありましたが、前場は39,043円で終了。その後、後場では上げ幅を拡大し、引け間際に508円高の39,210円をつけ、高値で取引を締めくくりました。クリスマス休暇を控え、日米ともに薄商いが予想される中での堅調な動きが目立ちました。
一方、新興市場では東証グロース250指数が0.8%高と3日ぶりに反発しましたが、個人投資家による年末の税金対策売りが重石となり、中小型株セクターでは依然として厳しい状況が続いています。個人投資家の参入率が高いこれらの銘柄群では、需給の悪化が目立っています。
ただし、国内上場株式の年内受渡最終取引日である12月26日を通過すれば需給の改善が期待されています。このタイミングは、中小型株セクターで押し目を拾う絶好の買い場となる可能性があります。特に、短期値幅取りを狙う投資家にとって、需給改善を伴った相場が展開される可能性が高まり、今後の動向が注目されています。