日経平均の日足は、オミクロン・ショックで12月初旬に掛けて急落したものの、先週は戻りを試す展開に転じております。現状は25日移動平均に上値を阻まれており、週末10日の日経平均は反落となっております。
これは木曜日(9日)の米国市場で、中小型株やNASDAQが大きく下落(NYダウは上昇)した影響が要因かと思われ、10日の国内市場においても、中小型株の下落率が大きくなっていることからもこの様子が窺えます。
※日経平均の日足チャート

※マザーズ指数の日足チャート

この「中小型株売り」の流れは、14-15日に予定されている米FOMCにおいて、金融緩和縮小(テーパリング)の加速が発表されるのではないかとの思惑が背景にあります。インフレの定着化でFRBが金利の引き上げを急ぐのではないかとの懸念は、金利に弱い中小規模銘柄を売って、大型株を選好する物色の流れが背景にあります。
この影響から、日経平均よりもマザーズの方が戻りの鈍い様子が見受けられるほか、今週は14-15日のFOMC前後では、相場が大きく揺れる可能性があると見ております。週間騰落率を見ても、日経平均、TOPIX、東証二部、JASDAQは上昇となるも、マザーズのみマイナス圏に沈んでいる様子からも見て取れます。
先週(~12/10)の各市場の動き (週間騰落率)
<国内市場>
日経平均株価 28,437.77 +1.46%
TOPIX 1,975.48 +0.90%
東証二部 7,486.31 +1.51%
JASDAQ 178.91 +0.77%
マザーズ 1,030.54 -1.74%
ドル/円 113.39 +0.52%
<アジア市場>
上海総合指数 3,666.35 +1.63%
香港ハンセン 23,995.72 +0.96%
韓国総合株価指数 3,010.23 +1.41%
<米国市場>
S&P500 4,712.02 +3.82%
ナスダック総合 15,630.6 +3.61%
NYダウ 35,970.99 +4.02%
シカゴVIX 18.69 -39.06%
<欧州>
ユーロ・ストックス50 4,199.16 +2.92%
独DAX 15,623.31 +2.99%
英FTSE100 7,291.78 +2.38%
仏CAC40 6,991.68 +3.34%
<その他>
WTI原油 71.95 +8.59%
NY金先物 1,783.20 -0.04%
米10年債利回り 1.482 +7.39%
BTC/円 5,552,800 -0.62%
しかし、パウエル米FRB議長が金融緩和縮小(テーパリング)の加速を示唆したのは11月30日の議会証言で、それ以降はこのイベントを織り込む動きが株式市場で繰り返されてきたことから、15日のFOMC通過後は「材料出尽くし」で見直しの動きが強まる可能性もあります。
実際に10日発表の米11月消費者物価指数(米CPI)においては、市場では予め高い物価上昇が見込まれ警戒感が強まっていたものの、事前予想通りに高い数値が発表された後の米国株は、総じて買い戻しの動きが目立ちました。いずれにせよ、今週は12月で最も重要な週になることは間違いありません。
ただ、恐怖指数であるシカゴVIXが10日のCPI発表後に20ポイントを割り込んできたことから、今後も米国株の上昇が続くようなら、日本株もこれに追随した動きが期待されます。

