今週も株式市場はボラティリティの高い展開が継続。現在のシカゴVIX(恐怖指数)は26ポイント付近で推移しており、依然投資家の警戒感の高さが窺えます。
1月のように断続的な売りで連日安値を塗り替えるような展開に至ってはいませんが、現状の相場は今後上下どちらに向かうか非常に難しい局面にあり、日経平均の日足も方向感を見出しにくい動きとなっております。
ただ、1月相場との相違点として、株式市場に「FRBの利上げに対する耐性」が出てきたことが挙げられます。市場では「25bp利上げを年内7回」または「3月FOMCで50bpの利上げ」の可能性など、一時は株式市場を大きく揺らした手掛かりは徐々に織り込まれてきた感があります。足元の不透明要因として「ウクライナ情勢」への危機感が株価の上値を抑制しておりますが、今後「外交的な落としどころ」が見えてくるようなら、上値を抑えている不透明感は後退してくる可能性もあると見ております。