個別株投資は、広大な金融市場の中でも局地戦です。投資機会を活かすためには、市場全体の動きやマネーの流れを把握しておくことが、個別株物色においても欠かせません。


日米の長期金利上昇への警戒が続くなか、8月19日の東京株式市場は大幅続落となりました。前日の米国市場で半導体株が下落した流れを引き継ぎ、日経平均はAI・半導体関連を中心に売りが広がりました。ここ最近3営業日を見ると、17日まではこれらの値がさ株への資金集中が指数を押し上げていましたが、18日以降は金利上昇をきっかけに利益確定売りが強まり、相場の流れが変わっています。
東証グロース市場も軟調でした。ただ、個人投資家や短期筋が一斉に撤退したわけではありません。値動きの大きい人気テーマ株に売りが広がる一方、地合いに左右されにくい個別材料株には散発的な買いが入りました。市場全体を広く買う動きより、材料の強い銘柄を選んで短期売買する傾向が目立っています。
当面は、日米の長期金利と米半導体株の動向に左右されやすく、指数の値動きが不安定になりやすいとみています。東証全体では指数の戻りに時間を要する可能性があります。一方、グロース市場では好業績株や新たな材料株への物色が続くとみています。資金が消えたのではなく、向かう先が狭まっている局面と見ています。
